秋の屋久島2./モスオーシャンハウスにて(その1)


朝になって敷地の全容が見えた。MOSS(苔)OCEAN(大洋)HOUSE(家)・・・まさに屋久島のこの施設にふさわしい名前だと思った。

デッキの上で撮影隊のMさんがモッちゃんにインタビューしていた。

デッキに近づくと、思わず息を飲むような海の光景が広がる。南の島の海だが、常夏のサンゴ礁の海とはまた違う、九州の磯に通じる荒々しさと濃厚さを併せ持っている(魚が釣れそうだ♬)。

1階のリビングである。左の本棚にはなんと僕の『山で暮らす〜』が置いてあった。料理長のタクゾーさんの父上の蔵書だということだった。

朝食。黒米入りご飯、ラタトゥイユ、自家製ぬか漬け(ちなみにぬか床には名前をつけているそうw)、山菜と豆腐の味噌汁。箸置きは海岸で拾ったと思われるサンゴのかけら。

屋久島からの参加者も多数集まって、海の見えるデッキの前で自己紹介。オーナーであるIさんの思いが語られる。しかし、この宿の敷地に「大地の再生」と矢野さんを引き込むとは、なかなかの慧眼である。

そのIさんを先頭に敷地の下の海まで下ることにする(遊歩道がある)。

リュウキュウアサギマダラが飛ぶ。

ハイビスカスの原種ともいわれるオオバノボンテンカ。花は午後にはしぼんでしまうという。

ホワイトジンジャーにスズメガが吸密に訪れる。この花、すばらしい芳香がする。和名では「ハナシュクシャ(花縮紗)」ショウガ科シュクシャ属の常緑多年草。ハワイでは花をフラやレイに多用し、香水の原料にもなる。

そして海岸に出る。

この海はどうだ! チョウと花と海・・・これだけで今日の1日は完成したようなものだ。

しかし、振り返れば崖の斜面はヤブ化が広がっている。塞がった谷筋に風を通すだけでもずいぶん改善されるだろう。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください