床の間の飾り


床の間の天井は和紙を貼る予定だったのがまだ先延ばしになったまま、床の間の飾りだけはやったりしている(笑)。

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花瓶は萩焼、花は畑の雑草とハーブの花。yuiさんの手にかかると見事にきまってしまう。

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お軸はyuさんの書。むかし高崎のギャラリーで展示したもの(こちら)。表装と印の篆刻もやってのけた2006年の作(こちら)。

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床柱は私が手斧でハツり痕をつくったヒノキ丸太。床板は当初ケヤキのつき板で1枚を勧められたが、無垢板(トチとスギ)を2段使いにして作ってもらった。床の奥行きを軽減し、一枚板でも安く上げることができる。また、壁は当初白い漆喰ということだったが、白では掛け軸が映えないので聚落風の珪藻土に変えてもらった。

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もうひとつ。設計当初、窓は掃き出しではなく高い位置だった。たしかに道路側なのでその配慮もあったのだろうが、和室らしくならないので掃き出し窓に変更した。床の間の採光のためもこれは正解だった。

まだある。幕板といって床の間の掛け軸をかけるとことに別の板を付けることがあり、それはスギ材で買っておいたのだが、現場で見て、付けるのを止めた。この空間では合わないと思ったからだ。床の間の奥行きがありすぎ、落としがけの高さが足りない(暖炉の加重を持たせるため和室上部に大梁がきたので天井が予定より低くなったため)ので幕板が目立ち過ぎてしまう。

もともと幕板は「織部床」という奥行きも床板もない最も簡素な床の間の上部に使われ、床位置の暗喩としての意味を持つものなのではないだろうか。

というわけで、この和室と床の間にしても様々な紆余曲折を経ている。だが、なんといっても職人さんの腕がこの空間をすばらしいものにしてくれた。

いまどき和室や床の間は流行らない。きょうびの田舎のお屋敷の床の間まわりは様々な飾り物(節句の人形であったり大黒様の彫刻であったり・・・)でごってり満たされているようなのが多い。また、現代住宅のモダン床の間は飛躍が過ぎてどうもなじめない。

もはや床の間にセオリーや正解はないのだが、私の中で床の間はやはり茶室のものだ。これまで、たくさんとはいえないが重要な茶室を見てきた。なかでも1999年の旅で京都の金地院で見た小堀遠州作の茶室に感銘を受けた(長谷川等伯のふすま絵がセットになっている)。というか、床の間のなんたるかを教わった気がした(下はそのときのスケッチ)。

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近くにいい和菓子店を見つけたので、これから「季節ごとにMyお茶会」をやりたいなどと考えているところです(笑)。


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