鹿児島(谷山港)〜屋久島へ


高松を朝7時に出発。いつもは愛媛から佐賀関へフェリーで九州へ渡るコースをとるのだが、今回の西日本豪雨で不通箇所が予想され、瀬戸大橋から山陽道を通り、陸路で九州へ向かう。

アトリエからだと下道をしばらく走って「坂出北IC」から乗るという手もあるのだが、今回は急ぐので「高松西」から乗ることに。ここから乗ると途中、讃岐富士(飯野山)がよく見える。

天気は抜群である。瀬戸大橋を渡る。しかし、取材といいつつ何度この橋を渡ったことか・・・。むかし軽に乗って下道をよく走っていた頃はもっぱら高松〜宇野のフェリーを利用していたものだが。

広島あたりで山陽道に直接崩壊している斜面が見えた。

路面もまだ泥の色が残っていた。

10時、広島近辺のSAで一服。

ひたすら走る。鹿児島から屋久島へのフェリーは18:00発。いちおう余裕を見たつもりなのだが、一人運転だと休憩が多くなるので、けっこう時間が過ぎる。昼をどこで食べようかと思ったのだが、やはり前回食べ損ねたここで。久留米でいったん降りてラーメン♬

しかし、以前「高菜と白菜の漬け物」がタダで食べれたのだが、つまらない市販のダイコン漬物になっており、接客も悪くラーメンの味も落ちた・・・。この店、10年前に初めて屋久島を訪れた時、同じコペン乗りで旅をしていたMさんに教わって感動した店。その後も何回か通った。

出船の40分ほど前に着いたが、谷山港のプレハブの事務所はたった一人の事務員がきりもりしており、団体客もいてチェックが進まずハラハラさせられた。この船は「はいびすかす号」といい、つくりは貨物船なのである。定時に出船したが桜島は曇って頂上は見えなかった。

団体客はサッカー部の高校生の集団で、船内のひと区画を占拠しているのだった(でも彼らは種子島で降りた)。

フェリーには食堂も売店もない。飲み物の自販機さえないのだ。あるのはカップ麺の自販機だけ。実は船の夕飯用にと、黒豚とんかつの弁当が買える店を「屋久島マイマップ」に落としておいたのだが、ラーメンで時間を使ってしまい、そんな余裕がなかった。

もっとも、この「はいびすかす号」でそんな豪華な弁当は似合わない、と思った。居心地悪い思いしてそんなものを食うならこれでよい。

メシを片付けてデッキで出てみると、なんだかすごくスッキリとした空に夕日が輝いている。昼過ぎに屋久島の友人からメールを貰ったのだが、昨日は台風の余波でフェリーが欠航だったという。

風で汚れが吹き飛ばされたそのせいか、この日の夕景はすばらしいものだった。

そろそろ開聞岳が見えるはずだが・・・

「?」

これが開聞岳だった。まだ不安定な天気の、その余波を受けてか、上部に厚い笠雲がかかっている。これはこれで滅多に見れない光景なのかもしれない。

船は進み、夜のとばりが訪れる。すばらしく、ドラマティックな夕景がうつろっていく。

デッキには、暗くなる最後までお客さんたちが留まって、この景色に見入っていた。

陽が沈めば今度は月が輝いて・・・。

晴天の讃岐富士に始まり、笠雲の開聞岳(別名「薩摩富士」とも呼ばれる)に終わったこの日、実はフェリー乗り場に急いでいたとき、国道から谷山港に曲がろうと車線を変えたとき、黄金の神輿(みこし)を積んだトラックが目の前に現れたのだ。

何かあるのだろうか? 今回の屋久島・・・。


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