朝には思いもよらなかったことだが、夕刻になって急にノートパソコンを買い換える気になった。明日から西日本豪雨の被災地取材に入ることもあり、夕刻に大きな虹が出たのも買い替えの気持ちを後押しした。
お金に余裕があるわけでは全然ないのだが、昔から「仕事道具は借金してでも買え」というのが私のモットー。そもそも作家でイラストレーターなどという仕事は、設備投資にほとんど金がかからない。だから画材やカメラやPCくらいはいいものを使わねばならない。
道具というのはある意味恐ろしいもので、道具を上級のものに変えただけで、飛躍的に仕事が高いレベルに変化するということがあるものだ。
私がパソコンを導入したのは2000年でライムグリーンのiMacDVがスタートだった。旅先でも原稿を書くことが多いので、翌年ノートブックを購入。ちょうどチタン製PowerBook G4が出たタイミングで、幕張メッセのMacworld Conference & Expo/Tokyo 2001で現物を見て即買いだった。
このPowerBook G4は山暮らしまで持って行き、酷使に酷使を重ねて最後はボディに亀裂が入るほどであった。初期のホームページはほぼこのノートで作られた。
次に買ったのは群馬のヤマダ電機で新型PowerBookG4、2005年5月のことだ。アルミボディに変わってOSも9からX v10.3″Panther”になり劇的に使いやすくなった(ソフトの買い替えに散財させられたが・・・)。DTP編集はこのノートから始まった。
クラッシュの激減したOSXはたいへん使いやすく、このG4は実によく働いてくれたが、囲炉裏を焚く古民家で埃まみれで使い続けたせいか、3年でディスクから異音がするようになる。ネットでハードディスク取り寄せ、本体のネジを外して入れ替えて、なんとか持ちこたえた。
だましだまし使っていたPowerBookG4だが、いよいよ調子が悪くなり、九州取材の途上、四国に立ち寄って高松市内の屋島の近くのヤマダ電気で新機を購入。前機購入から名称はMacBook Proになっていた。
このMacBook Proは意外と出番が少なかった。少し前に購入したデスクトップ機iMacでグラフィックやDTPをほとんどこなすようになったからだ。また、311を契機に四国に引っ越して、iPadを購入したこともある。
それでも旅先でのデータ整理やブログアップにノートは欠かせない。ところが新居に移ってからOSのバージョンアップをしてアドビCCを入れたら、パソコンの動きが極端に鈍くなってしまったのだ。
その遅さは、旅先のホテルで原稿を書くのにもイライラするほどだった。結局、旅先での写真のストック、講演で使うiPhoto、そして経理の事務処理に使うだけになっていった。
新型のOSやグラフィックソフトはどんどん重くなる傾向にあり、またフォトデータや動画はますますサイズが大きい。旧ノートのスペックが付いていけないのだった。
考えてみれば、旧機を購入してからもう8年が経っている。潮時だったのだ。現在アップルのノートパソコンは、MacBook、MacBook Air、MacBook Proの3種類があるのだけど、超薄型の前2機は移動にその軽さが便利なのだが、ディスプレイが小さくてグラフィックを扱いにくい。というわけでまたまたMacBook Proの15インチを購入。
それでも重量は1.83kgと、旧機に比べ570gも軽くなっている。これも大きな魅力である。左が新型、右が旧型。
この薄さを見よ!
もう1つ特筆すべきはトラックパッドの大きさ。旧機。
新型。面積にして2倍はある。グラフィックの製作にパッドスペースはきわめて重要なのである。
また、ボードの上部のファンクションキーが消えてTouch Barというガラスの帯になった。画面の作業に応じて関連したツールを表示してくれるという画期的なアイデア。他にもいろいろあるのだが、この超高性能ぶりにまたノートにはまりそうな気がするw。
讃岐、梅雨明けしました(笑)。
しかし、あの大洲も大きな被害にあったという。もうダムはいらないな。「大地の再生」の視点から見ても、ダムのせいで上流の土砂崩壊が起きやすくなる。ダムを撤去して地上の汚染物質を取り除き、井戸をもう一度再生する時代に来ている・・・。