香川大学特別講師2018


高松市の香川大学で講演をしてきました。受講者は経済学部・法学部の2〜4年生、交換留学生を中心に約200名。経済学部講義「まちづくり論」という枠の中での特別講師です。

講演タイトル「自然暮らしで再生する〜思想とその実践〜」講師:大内正伸

再生するとは環境も自分自身も、です。
結局、豊な自然が戻ることで健全な暮らしができ産業も豊かになる。
しかし、今の学生さんたちには何が豊かで美しいのか、その基礎がありません。
私のやってきた自然暮らしの写真と解説でそれを表現し、
現在の人工的すぎる暮らしや産業をシフトしていくためにどうすればよいか?
これまで実践して来た具体例を話してみたいと思います。

これは事前に送っておいたメッセージ。

最初に「私は何者なのか?」というここまでの軌跡を紹介しなければならないだろう。昨年の「国営讃岐まんのう公園」講演会で作った”住まいと野外活動の遍歴一覧表”が役に立った。社会に巣立つ直前の彼らはこのイントロをとても興味深く聴いてくれたようだ。

次いで、現在私が関わっている地域振興事例紹介。男木島の石垣再生から自身の木工講演イベント・街並み再生へのクラウドファンディング、そして棚田・竹林・ため池のGomyo倶楽部の里山再生活動の紹介をする。

さてここでメインとなる山暮らしの話に持っていってもいいのだが、私は先日のウナギ釣りと料理の話、そして精米機とぬか漬けの話を入れ(笑)、今朝撮った自宅の自然菜園の組み写真を紹介した。

そして「農地と生物とのネットワーク」のイラスト、囲炉裏暖炉のある国産材の自邸の紹介と行き、ここで森の話に振って「間伐遅れで倒壊した人工林の姿」、その対局にある「伊勢神宮宮域林」を見せ、日本と欧米諸国との降水量や日照条件の違いを解説してまとめた。

ここでようやく群馬での山暮らしの話に行く。石垣や囲炉裏、木工、料理、炭火のことなどを紹介する。そして炭というものをブリッジにして「大地の再生」の話につなげ、終了した。

今回の講義の流れは起承転結というより、世阿弥のいう「序破急」になったようだ。勿論、ウナギとぬか漬けが「破」である(笑)。

香川大学、市立図書館の行き帰りによく通ってはいたけど、キャンパスの中に入るのは初めて。事務室で手続きを済ませてから教室へ。

大学での講義は2回目。この階段状の傾斜のある教室なつかしい。プロジェクターにセッティングすると専用の画面がすでに黒板(ホワイトボードだけど)の隣にある。そして天井からモニターがいくつか下がっていて、後ろの生徒もしっかり見れるという仕組み。

相変わらずパワポ嫌いなので写真だけで解説。新たに8枚の組み写真画面を作った。中には炎の動画も一枚。ときおり刺激的な画面で眠らせない工夫も(笑)。

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せっかくホワイトボートがあるので囲炉裏や丸太割りの解説を手描きで。

約70分、休みなしで喋り続けたが、学生さんたちは興味を持ってしっかり聴いてくれたようだ。「自然のことに関してはまったく知らない。そんな子たちばかりですから」と最初に先生に釘を刺されたが、自然というものの美しさや奥深さは、生まれながらみな知っている・・・。

講義を聞いての感想、全員分。200枚! これがまた、すばらしいものばかりで一気読みしてしまった。

「ああ、彼らはちゃんと解るんだな・・・」と、僕も自信を持った。囲炉裏暖炉、見たい人はまた先生とあそびに来てください。街で見かけたら声をかけてね♬


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