朝倉からの帰り、名前は知っていたけどまだ行ったことのない「秋月」へ。筑前の小京都、鎌倉から江戸にかけて栄えた城下町で重伝保存地区にもなっている。なんとか夕暮れに間に合った。
その後は高速を下関まで。明日の夕刻、高松で用事があるので帰らねばならないのだが、帰りは本州を回りたい。タワー前のホテルに荷物を下ろして「さかなやの酒場/おかもと」閉店1時間前に滑り込み。刺身盛り合わせ。12種類これで1,000円という信じられないコスパ・・・。最後はご飯をたのんで丼にして食べる。
さて、2軒目。初回の屋久島旅のコースで発掘したバー「Yello」へ。マスターは私のことを覚えていてくれたのだが、なんと今日は彼の誕生日とのことで、知り合いが出入りして、地元の話が聴けて面白かった。
二杯目「テキーラベースでなにか作ってよ」と注文するとザクロ味でフローズンスタイルのテキーラ・サンセットが出てきた。yuiさんと旅していた頃と違って、ひとり旅で飲んでいると「自分が他人からどのように見られているのか?」が解って面白い。ちなみに私は、今回もジーンズに素足に桐下駄だったw。
「おかもと」で飲んだ「東洋美人」を山口市内の酒屋で入手。山口は滞在したことは一度もなくちょっと寄り道していこうと思ったのだが、なんと市内に温泉があるのだ。もう1つの銘柄は山口産の山田錦を使ったこちら。
買い物して山口情報芸術センター・YCAM(ワイカム)を眺めながら向かったのは山口ザビエルの記念聖堂。イタリア人建築家のルイジ・レオニ設計だそう。中のステンドグラスがきれい。白壁にブルーの基調がマティスのロザリオ礼拝堂みたい。
そして市内にある国宝「瑠璃光寺五重塔」、これはさすがに素晴らしかった。次回は常栄寺の雪舟庭をじっくり見てみたいな。
昼食は宮島で穴子弁当買おうと思っていたら国道に天ぷらのお店を見つけ、Uターンんして入ってみることに。食券制、オープンキッチンで揚げたてを提供してくれる。
穴子、サイズは小さいけど安くて美味しかった。地魚の天ぷらを1枚から注文できたりして面白いお店。高松にもこんな店あるといいなぁ。
せっかく宮島に来たのでフェイスブックで知ったろくろのお店に立ち寄ってみる。
店主のHさんは仕事をリタイヤされてからこの工房を始めたそうだが、作品の完成度はなかなかのもの。このカップはスギで作られている。木目が横縞に出るカップは珍しい。このシリーズ、「うつくしま」と命名されたそうだ。
宮島といえば矢野さんから聴いた話では、弥山の山頂から厳島神社の海まで、そうとう荒廃しているらしい。対処療法でしかない現代土木は曲がり角に来ている。いや断崖絶壁に追い込まれている。
コンクリートがすべて悪いわけではない。それもまた上手に使っていけばいい・・・。問題は脈を通し、植物を活かすことなのだ。しかしこれから書かねばならない本、すごく重要なテーマだなぁ・・・と思いを巡らしながら、瀬戸大橋を渡って無事帰還。
今回の走行キロ数は1,000kmちょっとだった。