讃岐の水やり


ここのところ高松は気温35度を越えるという日が続いており、雨がまったく降らない。粘土質で雨になれば水たまりが多数できるわが敷地は、乾きに乾いてカチンカチンになり、とうとう栽培植物たちがうなだれ始め、枯れるものも出てきた。

群馬の山暮らしでは苗を育てるとき以外は水なんてやったことがない。晴れていても遅くなれば夕立があるし、日照りで枯れたなんて記憶がないのである。

讃岐平野を徳島からトンネルでぶち抜いた香川用水の水で畑に水やりしているプロの農家の光景をテレビで見たことがあるが、その不思議な光景が、にわかに我が身に現実味を帯びてきたのだ。

0802.3

ところで雑草共存型の自然農というのは、こんなときけっこう困り者である。乾燥に強いスゲ類や、多肉質の雑草は元気いっぱいだ。驚くのはあのツユクサがたくさん生えてきて、みずみずしく元気に育ってくるのである。おそらく栽培植物は、彼らに水をかなり奪われているはずだ。

こうなると周囲の雑草は排除して、地表をマルチで蒸散を防ぐ、というのが正解なのだろうな・・・。

というわけで、このところ毎朝せっせと水やりをしている。とくにブルーベリーなどの灌木が枯れそうでヤバい。それにエダマメ。これは放置すれば実がふくらまない。ついにはイチジクまで葉が黄色くしおれ出した。・・・焦る。

0802.2

水やりといったって、長いホースで水道をぶちまけるわけじゃない。雨水タンクの水を2個のジョウロに移し替え、両手にぶら下げてせっせと往復するのだ。

0802.1

しかもエダマメなんかは根元にかけるだけ。不思議なことにモロヘイヤはぜんぜん水無しでも平気でわさわさ成長している。

建物の畑に近い方に下屋の壁にタンクを2個設置してある。これは下屋の屋根は勿論だが、母屋の屋根の半分はここに集まるようになっているのだ。そのタンクもついに底が見えてきた。

いよいよ長いホース買うか・・・。

こんなからから天気だというのにカメムシがエダマメの茎にびっしりとたかっている。トマトはすでにかなりの被害を受けた。

でもキアゲハの幼虫は許すw。

0802.4

雨水タンクからほとばしる水を見ているうちに、讃岐平野の地図上にびっしりと配置される大小の溜め池の光景を思い出した。そして、その水を分け合うとき、火を点けた線香の減り具合を時計代わりした(郷土資料館で見た)、という光景が目に浮かんだ。

そういえば水利組合の人に下水放流の支払いをする機会に、上のため池から田んぼまでの流路を教えてもらったのだが、これが出だしで2本に別れ、それが暗きょで合流し、一本の途中にはなんとサイフォンまであり・・・という、とんでもなく複雑な経路になっていて驚いたものだ。

今年も早明浦ダムの貯水量がテレビで連日報じられる季節が来た。電気も冷房もなく、ため池だけに頼っていた昔の農家の苦労は半端ではあるまい。讃岐は災害がないから讃岐の男は安穏で・・・というのは、農家には当てはまらないと思うな。

讃岐の水ものがたり恐るるべしなのだ。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください