日記にも書いた8月10日に行われた浄化槽の検査結果が送られてきた。(社)香川県浄化槽協会が行う法定検査である。
項目は今回、
1)水素イオン濃度
2)DO(溶存酸素)
3)透明度
4)残留塩素濃度
5)BOD(生物化学的酸素要求量)
の5つである。わが家の浄化槽の結果は、
1)望ましい結果は5.8~8.6→6.6
2)望ましい範囲1.0mg/L以上→7.2mg/L
3)望ましい範囲は20度(cm)以上→30度(cm)
4)望ましいのは検出されること→検出0.2mg/L
5)望ましい範囲は20mg/L以下→1.5mg/L
というもので、きわめて良好だといえるのではないだろうか。
なかでもBODは生物が棲むための水のきれいさの指標だが、1.5mg/Lというと環境省の定めた「河川の類型」でA類型(2mg/L以下)ということになり、ウグイやオイカワの棲める清流といっていい水質である。
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ただし放流前に塩素で消毒される水槽を通過するので(今回は0.2mg/L検出されている)やっぱり直接生き物の池なんかに流すのは・・・と思って調べてみたら、東京では水道水の1リットル当たり必要最低限の0.1mg/L以上0.4mg/L以下の残留塩素というから・・・水道水と変わらないのだったw。
そういえば水道水をそのまま金魚水に使うと死んじゃうんだったね♫
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ウチは界面活性剤が入った化学洗剤やシャンプー類はまったく使っていない。排水はかなり良好な水質なので、この水を池に引いて魚を飼ったり農地にまいたりしてみたいが、それは法律でしてはいけないことらしい。
一方で屎尿を発酵させて農地に使うのは許されている(一部条例で禁止されている地域もある)。
病原菌なんかの問題もあるのだろうけど、それなら中本先生の「緩速ろ過」をこれに合体させたら菌が微生物に食べられて、飲料水になるくらいの水にまで浄化されてしまうはず。
これが許されて皆が始めたら水環境は豊かになるだろうな・・・まあ、使う人の問題ということだな
家を建てるとき、ウチの浄化槽の排水が下流の田んぼに入ることになるわけだけど、大丈夫なのかなぁ・・・などと心配していたが、水道水と変わらないくらいの水なので安心した。
それにしても浄化槽の性能、さすがに進歩しているな。微生物を着生させるろ材の形なんかも研究されているし、汚泥を返送してまた循環させる細やかな配管もみられる。
なにより曝気というのはモーターが発明されて初めて可能になった技術で、それによって水中の好気性微生物を活性化させ分解能力を高めることができるわけだ。
あと1年に1回、沈殿した汚泥の量を調べる検査がある。
▼水道シフトをおこそう! 震災を機に見直される生物浄化法
http://www.japanfs.org/ja/news/archives/news_id034504.html