近所の山にクリの花が咲き始めた。畑との境界に植えたわがアトリエのクリ苗はどうかな? と見にいったら先端になにやらつぼみのようなものが♫。
今日は浄化槽のマンホールを開けて浄化具合を調べてみた。
手前の流入側の一つ目は沈殿槽・嫌気槽で開けると小さな羽虫がわっと出てきた。
真ん中は曝気槽になっていてエアーがブクブクいっている。深さは1.5mくらいあって、深部には「接触ろ床槽」といって、微生物がまとわりつくように小さな網状のボールのようなものがたくさん入った槽が作られている。右側の白い筒があるとことが最後の消毒槽で固形の塩素消毒材が入っているらしい。
そして3つ目がポンプ層だ。ウチは放流口への高低差がないのでポンプで上げて最後の配管に流している。故障に備えポンプは2台組み込まれている。
ペットボトルを切って棒を付けた道具で、最終槽の排水を引き上げてみた。
ほとんど透明に近い。ドブのような不快な臭いはない。が、カルキの臭いはする。消毒前の排水なら畑に散水してもほとんど問題ないと思われるレベルだった。まあ、使い方も気をつけているし・・・(合成洗剤不使用、濃い溶液や油は流さないなど)。
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使用している浄化槽のメーカーのHPをみると、浄化槽の改良も日進月歩の様子がうかがえる。ヤクルトの容器をろ材に用いた石井式が高性能で知られているが、各メーカーも独自のろ材を開発しており、またブロアー(曝気部、水中に空気を出すところ)の形状も工夫を重ねているようだ。
考えてみれば曝気という方法は、電機やポンプ、そして合成樹脂によってもたらされた近代の技術で、このおかげで下水の浄化能力は飛躍的に高まったのである。
郊外の畑地が隣接している場所では、屎尿だけ配管分離し、新たに曝気槽を組み込み酵素や微生物資材を加えて液肥をつり、自家処理しつつ優秀な野菜を育てる、というようなアイデアもあるわけで(下リンク参照。わが家では後付けで分離配管できるように施工してある)、今後はこのような方法に気付く人が増えるのではないだろうか。
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おまけ。キッチンから見る夜の囲炉裏暖炉の居間(炎なしw)。