最近は仕事机の背中に箱火鉢を置いて、このような体勢でデスク仕事をやっている。左から、ピカソのイス、箱火鉢、ミニテーブル。ピカソのイスには網かごの炭入れ。箱火鉢には鉄瓶にお湯。
先日、ひとり鍋用に作ったミニマルなテーブルが活躍。お茶を淹れるのにちょうどいいのだ。そのほか座面の低いポエングでまったり飲むときも、グラス置きのサイドテーブルとして秀逸。なによりスギ板の厚みと木目の美しさがたまらない。
以前は箱火鉢と共に骨董市で手に入れた銅のヤカンを使っていたのだが、底に小さな穴が開いて使えなくなってしまった。で、今は木材利用ポイントで入手した小泉誠デザインの鉄瓶。囲炉裏暖炉には小さ過ぎたが、この箱火鉢にぴったり。
網カゴの中には手製の竹スコップと真鍮金網。これは炭の移動や点火に使う。バロン避けに中にいれておく。
中の炭は囲炉裏暖炉でできた燠炭。炭はこれだけで自給できている。囲炉裏暖炉は優れた燠炭製造装置でもある。その取り出し過程はいずれ動画をつくろう。
バロンはいまのところ火鉢に飛び込んだりはしない。イスの奥に見えているのは・・・
小型のオイルヒーターである。イタリアのデロンギ社のもの。大きさといいデザインといい使いやすさといい、すごく気に入っている。
2時間ごとのタイマーで自動ON・OFが設定できる。上部左右のくぼみが把っ手になっており、運転中も移動できる。
実はこの北西側の壁がけっこう冷える。壁材がガルバリウム鋼板ということもあるのかもしれないが、なにしろ壁の前の空間が、海・山方向の風の通り道なので、断熱が足りず、真冬には冷輻射を起こしてしまう(当初は湯たんぽにシュラフを使っていた)
気密性が高く断熱性能の高い家・・・のつもりだったが、これは誤算だった。かといって断熱材を増やせばオイルヒーターどころの値段ではない。今思えばこの面だけ外壁にスギを使う、という手があったか? いや、それは工務店が許すまい。
先日、仏壇の開眼供養のとき、礼拝位置の左右にこのオイルヒーターと箱火鉢をセットしておいた。ご住職は家の内部にも驚かれていたが、この火鉢と鉄瓶から湯気が上がるのを見て感動されていたご様子だった。まあ、いまどき火鉢がある家も珍しいだろうから。
しかし家電も美しいものなら悪くない。薪と炭も使うが、それだけにこだわらない町でもできるハイブリットな暮らし(電気代が安くて健康的)・・・というのもアリでしょ。
ともあれコアになる囲炉裏暖炉の他に、このサイズの箱火鉢があると連動性がよくすこぶる便利なのだ。付いている把っ手は伊達ではない、移動させることを前提としてしっかり作り込んである。
箱火鉢とオイルヒーターで挟み撃ち。よほど寒い日以外昼間はこれでやっていける。そうして夜は囲炉裏暖炉の炎を楽しみながら、火鉢用の燠炭を製造する、というわけである。