アレチウリとハチ


朝、Y先生がハクサイの苗を持って来訪。いただいた苗を、以前シュンギクを育てていた畝を開墾しなおして植えた。雑草を抜き取り、落ち葉堆肥を漉き込んだ。土はかなり柔らかくなっており、ミミズも増えている。一輪車も移動できないような傾斜地なので、堆肥は土嚢袋に入れ、背負子で運ぶしかない。土は大事に作っていきたいし、過去の肥毒を消すためにも、外部からの動物性堆肥などは入れたくないのである。ここで使ったのはカシの剪定枝に大量についていた緑葉を中心に、切り返ししながら半年以上かけて堆肥化させたものだ。

敷地にはびこるカボチャに似たツル性の植物はカラスウリではなくて、外来種のアレチウリというものだ。北米原産らしい。おそろしく繁茂スピードが早いもので、石垣から出ていたカシの小木がこのアレチウリにびっしりと取り付かれ、折れてしまったものもある。しかし小さな白い花には、キイロスズメバチがたくさん吸密に来ている。ハチにとっては重要な植物なのだろう。アメリカセンダングサも伸び始めている。これは見つけ次第バサバサ切っている。

たった1本の小さなカマひとつで、敷地はいかようにもコントロールできるというのが、この敷地を1年間みてきた僕の感想だ。しかし山村にはあまりに人が少なく、荒れるにまかせた場所が多すぎるのが悲しい。そして、この豊潤な太陽と雨と植物の繁茂を思うとき、「日本人はなんと勿体ないことをしているのだろう」と思う。


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