個展準備開始


朝、Y先生が「これコピーしてくれる?」と新聞のスクラップを持って来た。足下にはクリがどっさり。近所にコンビニなどないの山暮らし、僕らのアトリエはしばしコピー屋となるのだが、新プリンターは修理に出したばかり。旧Macと旧スキャナ&プリンターを押し入れから取り出してセッティング。どのみち今回の連載原稿はこれで作らねばならない。

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僕の雑誌原稿の入校方法はおそらく普通のライター人とかなりちがう。原稿と写真という組み合わせだけでなく、イラストのスペースも多いので全体のレイアウトも写真を配置してillustratorで組んでしまう。本文スペースも級数・文字数を正確に測って配置する。もちろんキャプションもすべて考える。文章も書いた後に1行単位の誤差まで修正していく。ようするに、ほとんど完璧な入校原稿をラフの段階でつくってしまうのだ。で、イラストは手書きでラフ(とはいえ細部まで詰めたもの)をファックスで送り、編集部に確認をとった後、本書きに入り、原画をスキャナで読み込んでCDに焼いて宅急便で送る。まあPCの発達した現代ならではの方法ではある。

イタルさんが回覧板をもってやっってくる。「クリ拾ったっんかい。虫がいるから早く茹でたほうがいいよ」。茹でてから干しておくと保存がきくそうだ。こうしうて、僕らはいま周囲の人々がら助けられ情報を入手している。最近、僕らのやっていることが知れ渡り始め、影でお年寄りたちが有形無形に協力してくれているのだ。

お昼に個展予定先の「ななくさの庭」にY先生ご夫妻と向かう。先生の車を僕が運転することになった。店は臨時休業だったがM社長が店を開けてくれて会場をみたりして打ち合わせ。その後、鬼石町の食堂で会食。普通の食堂なのだけどメニューにソースカツ丼があって思わず注文してしまった。

アトリエに戻ると「学校への芸術家派遣事業」で紙芝居ライブをする学校の先生から留守電が入っていた。CDも聴いてくださったそうで、タマリンソングを生徒さんたちと歌えるように練習してくださるそうだ。楽しみである!

夜。土間の台所で相方が湿った薪に苦戦しているところへS匠登場(僕のことだけど)。焚き火初級の相方は「風を送ると炎が上がる」という喜びを発見して以来、僕からみると「吹き過ぎ」の傾向があるのだ。そこで杉枝をティピー状に立てて、そのままじっと待つ。この「風送り」と「吹かずにじっと待つ」という二律背反を見抜くことが、実は焚き火の最大の勘所なのであるが、まあこれは経験を繰り返すしかない。ガンバレ相方。

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「ちびカマ君」で湯を沸かす。懐中電灯をつけて畑に行き、枝豆株を数本採取。クリとともに茹でる前に、冷や飯にさっと湯をくぐらせて。日本茶でお茶漬け。枝豆は旨い、クリも旨い、柑橘の香りもすばらしい。秋だ。外食もいいけど、やっぱり火と産物の温かさと安心感はなんともいえないな・・・。


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