五日市高校ライブ~銀座へ


今年で三回目。東京都立武蔵五日市高校での「総合的な学習の時間/地球環境ガイダンス」の講師ということで、森林についての講演と紙芝居ライブをやってきた。いつもは日の出町「きりんかん」の杉村さんといっしょに講演するのだが、今回は僕らだけ。ということで、紙芝居ライブだけでなく画像を用意しておいた。

アトリエを朝5時に出発。青梅で朝食をとり、五日市高校に着いて先生方にご挨拶をし、打ち合わせをする。生徒さんたちは、講演を聴いた後に、刃物を使う山仕事の体験をするわけである。少々過激な企画だけに心配されていたようだが、西多摩の森林ボランティア・リーダーたちの協力もあり、順調に根付き始めているとのことだった。学内にある「こだまホール」なる木の壁や丸太椅子や、生徒さんたちが自ら作った調度品が置かれた手作り空間も見せていただいた。

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講演は旧五日市庁舎内のホールで、小さいながら設備は充実している。紙芝居ライブにはスタンドマイク3本。スポットライトなど照明の細かな調節もでき、プロジェクターの画像は専用の大型スクリーンに映される。ホワイトボードもあって、それに絵を描きながら説明することもできる。それらを駆使して1時間ちょっとの講演+紙芝居ライブをなんとか無事、終了した。

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内容は林業のことだけでなく、なぜ山が素晴らしいのか、大切なのかを、僕の現在までの森に辿る道を紹介しながら、話していった。また森の荒廃が社会とどう関わっていくのか、そして解決策の実践(実験)としての僕らの山の暮らしぶりについてにも言及した。高校生には難しい部分もあったかもしれないが、それはそれでよいと思っている。彼らが自然や山暮らしに対する真摯な姿勢を感受してくれ、実際の作業体験の中に少しでも役立ってくれたならよい。それ以上の感想を、もちろん期待しているけれども。

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終了後、きりんかんに立ち寄って、杉ちゃん、マキさん、そして娘さんのくるみちゃんに再会し、コーナーに置いてもらっているポストカードなどの清算を受け取って、一路都心へ。

middle_1146123787奥多摩の山の調査もしたかったのだが、今回はアップルストア銀座直営店でワークショップに参加したかった。Macパソコンの中の写真とか音楽ソフトの使い方が、マニュアルだけでは解らないところがいっぱいあるのだ。銀座直営店には映画館のような座席の部屋があって、そこでインストラクターが画面で説明しながらの無料のワークショプが随時行なわれている。

しかし、首都高渋滞もあって、お目当てのワークショップは逃してしまった。が、2階の相談コーナーでマンツーマンでいろいろ教えていただいた。有益な情報、ソフトの使い方などを学習。東京在住時代にこの直営店があったなら、フリーの僕にはどれほど便利だったろう。いま、銀座が群馬からあまりに遠いのが残念だ。

Copenを停めたのは銀座MASTYAの裏。パーキングメーターの時間が心配だったけれども、今回はもう一つ丸の内界隈に目的があって、それは東京初進出のカレーチェーンのひと皿を食べることだった。値段からしてややB級だけれども、ウマそうに書かれたブログをみてしまったのだ。有楽町のガードをくぐって東京国際フォーラム方面に行ってみる。そのバケモノのようなガラス建築の、道をはさんだ前の建物(これまたガラス建築だ)の地下にその店はあった。

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しかし、これが大裏切りの味だった。一口目に「うっ」とくる甘さ。スパイスの香りやコクがない。キャベツも甘過ぎ。カレーだけで批評するのも悪いと思い、ハヤシライスも食べてみた。これがまた甘くて不味い。デミグラスソースは使っていないようだ。かといってトマトソース系でもない、なんだか片栗粉系の酢豚のような・・・。だいいち、ご飯が美味しくない。うまく炊けていない。店内にスパイスの蠱惑的なふくよかな香りがない。でも、もったいないから全部食べた。よくもまあこんなのを褒めちぎるもんダ! 相方ともども激怒しまくって車に戻る。

店主の態度が横柄なのが妙に気になったので、アトリエに戻ってから調べてみると、情報を入手したブログにカレールウのカケ方に関する「美技」(なんつう日本語だぁ?)についてなんともバカバカしい考察が繰り広げられているではないか。それにレスを入れて「美技」談義でまた盛り上がってたりしてる。

しかし、この味を褒めちぎる感性って・・・。新宿の中村屋とか、銀座のナイルレストランとか、他のカレー食べたことないのかな? この人のブログは大人気だそうで、食べ歩きやトレーサビリティの本も出しているらしい。農業通を匂わせてもいる。看過できない。食文化の破壊と混乱は、自然・環境破壊に通じるからである。

17号に沿って下道で帰る。途中、携帯に『上毛新聞』安中支局から電話が入る。先日の朝刊第一面の列状間伐の記事において、間伐率の表現の誤記をメールで指摘しておいたのだけど、まちがいを確認されたそうだ。そのお礼の電話だった。

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行きに鬼石の町中に近い道でノウサギに出会い、しばらく車で追跡するかっこうになったが、帰り道こんどはスーパー林道で小ウサギに出会う。ライトに浮かび上がったまま、いつまでも道案内するように走り続け、H集落の分岐点でようやく別れることができた。ウサギのメッセージは何だったのだろうか?


コメント

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