前日は朝からもうひとつ事件が起きていて、昨日の強風で蜜蜂の巣が倒れてしまった。石垣に設置した台が高いので転落後の衝撃で中の巣が剥がれ落ちてしまい、外に飛び出している巣にはハチの死骸がついていた。ショック！
中にはまだハチが群がっていたので、急いで巣を立て直した。ハチには刺されなかったが、外に飛び出してしまったハチたちはおそらく鳥の餌食になったのではなかろうか。女王蜂を失うと今年の分蜂は期待できないので、いくつかの巣を配置して自然にハチが入るのを待つしかない。
せっかくなので落ちた蜂の巣の一部から蜜をとることにした。それにしても息を呑むような見事な６角構造で、その上がかさぶたで覆われているところに蜜が入っていて、そこだけが重い。いくつかに分解し、かさぶたを取ると蜜が流れ出てくる。それをタマネギのネットに入れ、下に受けのボールを置いて三つ又で吊るす。
おそるおそる舐めてみる。花の香りの凝縮したような、極めて甘い濃厚な蜜の味だった。残った巣を湯で煮ると蜜蝋（みつろう）がとれる。これでロウソクをつくってみようと思う。