一日空けて、石垣積みの続き。一転して晴れたいい天気。まずは焚き火とイタルさんのアップからどうぞ。
石が足りないのでイタルさんの運搬機で運ぶことにする。この畑の上にまた別の人の畑があるのだが、そこに石のストックがある。
運搬機から下ろして二日目の積み始め。大きめの石はそれなりの場所に上手に使っていく。
下部のアップ。まだ根石が出たまま。これはあとで埋めます。
一昨日積んだ石は白く乾いている。上部の積みのツラ合わせのために、丁張の糸は2本のうち下のものを上に移動してある。
ほぼ積み上がった。この間私の仕事は。根石の充填と畑に流れていた土を運んで根石の裏にいれること。イタルさんの作業のじゃまにならないように。それにしても、石の配列がリズミカルで美しいですね。そして力強い。「構造美」には嘘がない。
最後に下部に土を盛る。根石を隠します。石の選択と積み方で根石はまず動かないのだが、土をかぶせることでさらに強固に。もっとも、全体の石垣の位置から察して、最初から土が被るレベルに根石の位置を決めるわけだが。
仕上げに畑に転がっていた草のかたまり(和名リュウノヒゲ/ここでは庭先にもよく植えられている)を植えなおす。路肩の土崩れを防ぐ。
杭を打ち直し、トタン板を再び設置。これは イノシシ避け。
完成した石垣を遠くからみたところ。
「野面積み」は熟練した技術と経験と勘がいる。石はすべてこの場所のものではなく、ちょっと遠くの沢からそのむかし背負子で運んだものもあるというが、探せばそこかしこにストックが眠っている。
崩れた石垣の補修工事、これをいま土建屋に外注すると、現在「野面積み」はどこもやっていないので、蛇籠と同じ原理の石積み工事になり(これなら資材を運んで時間をかければそれほどの技術はいらない)、数十万円から100万を越える工事となる。
私たちはこれを2人がかりで、1.5日で仕上げたわけだ。それにしても、今回もイタルさんのパワーと手腕には感嘆させられた。
イタルさんは昨年で80歳になった。