屋久島紀行12.(鹿児島出水、ツルを見に)


ツルの越冬地に近づく。コペンの窓から手が届きそうなところにツルたちがいる! すごい・・・。

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ナベ底のように黒いのでナベヅル。ちょっとかわいそうなネーミングかも。

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出水平野には毎年一万羽近いツルが渡って越冬する。世界でも民家の近くでこれだけのツルが渡ってくるところはない。とくにナベヅルは地球上に生息する大部分が出水に集中している。

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いまはちょうどシベリアに帰っていく「北帰行」の季節。ツルたちは10月頃から日本に渡ってきて、3月いっぱいにはほぼすべてのツルがシベリアへ飛び立つ。向こうでは大河に広大な湿原があり、そこで巣作り・子育てをする。そして家族単位で行動しながら、集団で日本に渡ってくるのである。

今日は天気がよく北帰行が見られるかと思ったが、黄砂の影響か視界が悪く、ツルたちはずっと餌を食んでいた。出水では餌付けもしている。自然状態ではツルは雑食性で、田んぼの落ち穂や畦の小動物、小魚からカエル、昆虫までなんでも食べる。ところがこの季節は麦を食害するツルも多いので、囲いをつくって餌付けすることで、この食害も防ぐ効果がある。

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この田んぼは一反4万円で農家から借り、冬の間ツルの餌場に利用している。畦はツルにつつかれて壊れてしまうので、ヒューム管を使っているようだ。もともとナベヅルは全国各地に越冬地があったようだが、狩猟、農薬、電線、湿原消滅、餌などの影響でいなくなった。出水の環境は干拓地であり、人為が生息環境を守ったともいえる。

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ツルのねぐらは浅い水場が適しているので、ふゆみずたんぼは最適の生息環境をつくる。

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餌付けなどいろいろ問題もある。しかし、ツルの飛翔をみるとその疑問もどうでもよくなってしまう。ツルとともにここにある、という感動がすべてを消し去ってしまう。野生動物とともに生きるこちのすばらしさ。それをツルたちが教えてくれる。

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その後、近所の博物館で資料を見た。日本酒の銘柄に「鶴」の字を冠したものが多い。なるほどなあ。それだけ日本人が古代からツルたちを崇敬していた証なんだろうな。

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ところで最近の情報だが、女性の薬剤投与や避妊ピルからやってきた女性ホルモンの成分が、下水処理場を通じて鳥たちの雌雄の特徴をかく乱しているという。性転換カルテルは種の保存に対して最も脅威である。いまや下水処理場の排水河川から水道水源をとっている所がたくさんあるのだが・・・。

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鹿児島市内へ。途中、湯田温泉の区営共同浴場。140円。湯上がりにおばちゃんが漬け物と麦茶を出してくれる。マイカーで帰っていくおばちゃん。惜しむらくは施設がぴかぴか新建材であったこと、周囲がアスファルト化してしまったこと。

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鹿児島ラーメンを食べる。脂が浮いていてYKは苦戦。味はいい。とくに焼豚の味は抜群。木造の古い一軒家。いい佇まいです。鹿児島です。

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