早いものでコペンを乗って丸3年。車検の日がやってきた。ダイハツのディーラーから車検の案内はがきも来たし、コバックなどの民間整備工場で代行してもらうという手もあるのだが、最も安くつく「ユーザー車検」でいくことにした。
すなわち、自分で車検をとりに行くのである。アトリエに引っ越してすぐ、軽トラの車検をとりにいったので今回2回目だ。前橋にある軽自動車協会というというところに電話で予約をとり、まずは書類をつくる。窓口をたらい回しにされるが、案内のまま税金や印紙代や保険料を払って手続きはすぐ終わる。で、書類を持ってコースに出発。
整備の点検コースは3車線あって、2番がマルチコースと呼ばれ初心者のユーザー車検車に用意されていて、係員が付きっきりで指示を出してくれるのでその通りやっていればよい。
最初にライトやウィンカー、ブレーキランプ、ワイパーやウッシャーの点検があり、屋内のコースにはブレーキの効き(電光掲示板を見ながらブレーキペダルを踏む)、スピードメーターの試験(タイヤが空回りする台に車を載せ、アクセルを踏んで時速40kmのとき上からぶら下がっている紐のボタンを押す)などがあり、次にマフラーに器具を突っ込んで排気を調べたり、ライトの上目下目の位置を調べたりする。最後に車体が上に持ち上げられて、足回りなどを調べられておしまい。
所要時間は混んでいなければ全部で1時間ほど。案外簡単なものなのである。が、今回はコペンで車体が低いため初心者コースでは受けられず、1コースに入った。
しかもライトの上目下目の位置で引っかかってしまった。
「ライトの位置を直して4時までにもう一度コースに入るように」
とのお達しで再試験になってしまったのだった。かなり焦った。
「で、どこで直せばいいんでしょうか?」
「そんなことはあんたが決めること。私らは知りません」
スポーツカーのユーザー車検ということで、係員の嫌みったらしい視線を感じてはいたのだが、応対もかなりつっけんどなのだった。
仕方なく近くの整備工場に駆け込むと、車検専門にやっている「群馬テスター」という整備工場を教えてくれた。そこでは車検場とまったく同じ機器でライトの検査調整をしてくれる。整備調整料は2000円だった(ホッ!)。
すぐにコースに入って今度はすぐにOKだった。出口で書類を渡してチェックしてもらうと車検のシールがもらえる。それを自分でフロントガラスの内側に貼り直す。
こうして自分で車検を取るといやがおうにも車のことを勉強させられ、いろいろ覚えられるうえに、整備工場に預けて車検代行する費用の半額程度で済む(今回は3万円チョイ程度)。
ガソリン代、諸経費のかさむ昨今、皆さんもユーザー車検をどうぞ。今年もコペンでがんがん行くぜ!