大石の動かし方


昨日は小雨で作業ができず、週末の桐生ライブの練習。選曲やらギターと歌の合わせなどを。前回のライブ前は木工で手を酷使していたが、今回は石垣直しになってしまった。怪我のないように気をつけねば。

今日は雨はなかったけれど、前日の雨を吸って土が重く石が濡れた泥をへばりつかせて滑りやすく、大石を動かすのが難しかった。だいぶ石が出た。これは補修する石垣の上に登って撮ったもの。

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大石の出し方も慣れてきた。

1)まず支点石とテコ棒を使って大石を浮かせる。
2)浮いた空間に角材などでカイものをする。
3)さらにテコを差し込んで大きく浮かせ
4)長めの丸太(支持棒)をその下に渡す。
5)テコ棒と支点石を移動して、さらに石を浮かせながら、支持棒の上に大石をしっかり載せる(下の写真はこの作業時のもの)。
6)テコ棒・支点石を外して、大石を手で回転させて振りながら広場側に出していく。

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テコ棒は1.8m、支持棒は1m、カイ棒は50cmくらいものが使いやすい。支点石は棒が滑らないよう角形のものを適当に見つける。

右側の天端に生えていたシュロを根っこから取った。シュロはタネが鳥の糞で落とされいろいろな所から生えてくる。1mほどに成長したものだったが、根っこはひげ根状なので、抜くのはそれほど難しくない。根元を伐採してしまうと抜きにくくなる。テコでぐらぐら動かせる高さで伐るほうがいい。

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水を吸った泥は重い。スコップとプラスティックの箕を使って運ぶ。すぐ後ろに土を積むと根石を設置する際の作業スペースがなくなるので、左右に運んでいく。これが重くて大変。そのとき石が出たら手で後ろに放り出しておく。その石も積み石用(やや大きいもの)裏込め用(小さいもの)は別々にしておいたほうが、後の作業がやりやすい。

廃棄運搬車を移動した下からゴミがたくさん出てきた。ビニールゴミ、アルミ箔、肥料袋、化粧瓶、ハミガキのチューブ、陶器クズ、針金、ets.それを丹念に取り出して袋に詰めていく。前にも書いたけれど、土の中のビニールゴミほど醜いものはないと思う。

旧敷地を借りて山暮らしを始める人は多かれ少なかれこのゴミ問題にぶつかる。土に還らないゴミは丹念に掘り出してゴミ収集車に出すしかない。そうして敷地を清浄なものに再生していく。大変な作業だが、同時に喜びも大きい。その後に生えてくる植物が必ず応えてくれるからだ。

ふと、この石垣を崩したのはビニールゴミが原因なのではないか? と閃いた。石垣を崩すのは積み方の悪さと水である。ビニールゴミは水を溜める。ビニールゴミを埋めた場所は大きな木は育たず必ずヤブになる。極端に水はけが悪くなり、植物の根が張れない。

それにしても、たじたじとなってしまうほどの石の量である。まだ全量ではなくこれから崩れた裏込め石が出てくるはず。そして、積み直しの際には裏込め石が足りなくなるはずなので、おそらく沢から採取することになる。石垣の裏にはこれだけ大量の石が充填されているのだ。

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