火鉢は自作アイランドテーブルのわきに置いて使うことが多いのだけど、これを現代のイス暮らしで快適に性能増幅させるアイデアを思いつた。
コレである♫ 火鉢の上に小さな脚長コタツを置いてしまうのだ。足も膝もあったか~。小さな燠炭の熱源なのにメチャ暖まる。
中はこうなっている。細い木の枠に長い足を付けただけ。もちろん家づくりの端材(スギ)、それをインパクトドライバーで組んである。
その上に膝掛けを十字に被せ、
さらにインド綿の大きめの布をかける。
膝掛けと綿布に足を潜り込ませ、足先は火鉢の角に載せると指先が暖まるし、足を床に置いて膝を突き出すと膝が十分に温もる。膝下の部分はインド綿を折り畳んで熱気が逃げないようにする。
二人で向き合って使ってもいいし、
人のときは反対側を洗濯バサミで止めておくと暖気が漏れない。
原理的には炭コタツ、掘りごたつと同じだが、空間が小さく炭火をさえぎる障害物がないだけに、極小の熱源で驚くほど下半身が暖まる(とくに膝の温熱は、腹と肩にまで温かさが来る)。普通に使っている火の付け方ではむしろ熱すぎるくらいで、炭の周りに灰をかけて火勢を下げねばならぬほどである。
放っておけば自然に火は消えるし、小さな火なので一酸化炭素の危険も最小である。もちろん換気は必要で、わが新居は高気密な現代住宅なので、たいてい近くの小さな「滑り出し窓」を2cmほど開けておき、1階にある24時間換気の換気扇を一つだけ回したりしている(階段で2階の空気が動く)。
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これをやるには小型の箱火鉢がベストだが、小さな陶製の手あぶりでも可能だろう。軽くコンパクトで移動も撤去も簡単。
インド綿だと見た目もオシャレ、気分によって布地の色を変えて楽しめる。板を上に置けばお茶や読書に便利だが、そうすると脚をもっとしっかり作る必要がある。アイランドテーブルに接近させればその必要もないのでこれでいい。
ところで、いつもなら一冬過ごすのに囲炉裏でできる燠炭だけでは足りなくて、黒炭をホームセンターで買い足したものだ。また、行火(あんか)コタツには豆炭を使っていた。しかし、この高性能の家なら、囲炉裏暖炉なら、そしてこの「火鉢こたつ」を使うなら、薪とそれから派生する燠炭(消し炭)だけで冬を越せそうな気がする。驚くべきことだ。
うん、火鉢こたつを略して「ヒバコ」と命名しよう♫