囲炉裏部屋改装中。
炉縁と基礎もできて囲炉裏本体も見えてきた。早く床板を貼ろう。そうすればすぐに火が焚ける。が、床板を貼るにはまだ問題がある。壁の腰板の部分が化粧合板なのだ。これを剥がして無垢板にしたい。その板はご近所のトラさんに貰ったヒノキのフローリング材を使おうと思うが、何枚かの間に竹を挿入してみたい。太めの竹を6等分したものを用意。
火で表面を炙って油抜きをする。こうしないとカビが出たりする。囲炉裏部屋なので心配はないとは思うが念のため。
にじみ出てきた油分を乾いた布で拭き取る。
板3枚に1枚の割で竹を打つ。節の部分をわざと利用。真鍮クギを使用。竹にも板にも電動ドリルで先にクギ穴を開けておく。竹はクギの負荷がかかると簡単に割れてしまうだろう。
板のほんざねの凹凸に竹がうまくはまるように、当て板を考える。この後、天端の接合部を隠す小幅板を貼って完成である。
そしてお隣は化粧合板を剥がしたままの壁。石膏ボードに無骨な角材が見えたまま(裏側は漆喰仕上げになっている)。
ここには古材の板を貼る。古い戸棚の一枚板である。寸法に切って、カンナでそろえ、角材に止めていく。クギで打つと振動で裏の漆喰壁が傷むのでビス止めを手動でする。
なんとかこの面はできた。古材のグラデーションが面白い。難しいのは最後の突端の収まりである。ここがピシッときれいにいかないとすっきり見えてこない。この古民家はゆがみや材の曲がりが多いので合わせるのは大変である。カンナや小刀で材料を削りながら、微妙な修正を加えていくのである。
それにしても、やはり無垢材は美しい。化粧合板は醜い。うんざりするほどの手間がかかるが、やはり無垢材に変えてよかったと思う。
続く。