赤穂からブルーラインで宇野へ。松枯れ跡に広葉樹が森をつくる。誰が植えたわけでもないのに。フェリーで四国へ。出船はいただきさんと共に。
“いただきさん”とは高松市街地にサイドカー(リヤカー)付き自転車に魚を積んで売り歩く魚の行商人のオバチャンのことだ。
船内で「瀬戸内国際芸術祭2010」のチラシを手に取る。瀬戸内海の島々に活力を取り戻すために催すアートイベントとのふれこみ。作品鑑賞パスポート5,000円。おいらは絶対行かないよ。この手の野外アートっておかしくないか? クリストのアンブレラあたりからずっと疑問に思ってるわけ。
安藤の直島がそのコアになっているにちがいなく、宇和島にいる大竹伸朗がそれに花を添えている。だが、芸大出の日比野克彦が砂防堰堤に自分のアートを描きまくるのと、清田氏が阿久根でペーソスあふれるウォールアートを描くのとは意味が全くちがうのだ。5年前の直島↓。
船は台風の余波で揺れた。
いい歌を聴いた。いや、この歌を聴くために四国通いをしているのかもしれないカラオケの夜。