今日は一日中動画作りをやっていた。新著の販促のため「囲炉裏暖炉とはどういうものか?」が分かる動画を作ってほしいと頼まれていたのである。
きょうび動画はスマホでちゃちゃっと撮れてしまい、それをウェブ上にアップすればよいので誰でも簡単にできるのだが、紹介動画となるとそうはいかない。
いくつか撮りためた動画に、過去の静止画を組み合わせ、十分なな内容を盛り込みつつも簡潔に解りやすく表現したい。
それには編集が必要だし、文字なども入れたい。音量調節も必要だ。というわけでで、Macに標準装備の映像ソフトiMmovieを使ったのだが、この新しいバージョンが複雑で解りづらい。
まず「プロジェクト」「イベント」「クリップ」「ムービー」といった単語がどのようなもので互いがどのような関係になっているのか、理解するまでが大変で頭がウニのようになった。
が、新しいiMovie、これまで苦手だった字幕機能が強化されて、これと数種類のトランジションを組み合わせれば、なんとか見れるものが作れる。
というわけで、スタッフと意見を出し合いながらチェックを重ね、夕刻なんとか完成した。後日、YouTubeにもアップする予定なのでお楽しみに♫
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さて、囲炉裏暖炉の自在カギその後だが、具合は大変よろしい! ミニマル=軽い・・・ので、使いやすい。また、この囲炉裏暖炉は煙がやや右寄りに流れるクセがあるったのだが、それが自在カギを使うことで矯正されたようだ。
使い終えたら(お湯が沸いたら)、外して鎖とワイヤーをサイドに回して掛けておけば邪魔にならないし見栄えもいい。細いワイヤーは横になっても煙の引きを妨げない。
炎が上がり過ぎて小さなヤカンが火だるまになってしまうと把っ手が溶けないかと心配になるが、そのときは自在カギの位置を上げるか、薪の位置を調整して炎を鎮めるといい。
具体的にはそれぞれの薪を外側に引いて、薪の高さを低くし、薪同士の燃えている部分の重なりを少なくするのである。
そうして数分ぐらぐら沸騰を維持したら、燠炭を取り出してサイドの三つ爪五徳に移動する。
三つ爪の中は少し灰を高くして炭を盛る。
すると、ここでもコトコトと優しく沸点が維持できる。
難点はステンレスの表面がススで黒くなるので、毎日ススを落として磨きなおさねばならないことである。その点、鉄瓶は目立たなくていいのだが、いま自在カギ用にデザインされたものを作る人がいないし、あったとしてもこの囲炉裏暖炉の自在カギでは重くて使えない。
その点、このステンレスヤカンは軽くていい。棚田と溜め池への活動場所で、枯れ竹を燃やしてお湯を沸かすデモンストレーションのために購入したものである。
これを自在カギにバランスよく安全に掛けるにはどうしたらよいか? が問題だったが、結局、銅線とステンのヒートンでフックを付けた。これが急ごしらえにしては最良の方法だった。
プラスティッックの把っ手部分がそのまま使えるし、銅線とヒートンの間は動くので、ヤカンを外さずに口の方向を変えることができる。
針金による工作は素人臭い方法だが、形が自由に直感的にできるのがいい。考えてみれば針金工作は、縄文時代から続く「縄」の技術の延長にある、とも言える。
針金は真鍮線、銅線、ステンレス線、アルミ線、普通の鉄線(いわゆる針金と呼んでいるもの)4種類を100円ショップの工作コーナーで入手できる。同じチェーン店でも店によって品揃えがまちまちなので、何軒か回ってみるとよい。私は再び「銅線」が売られているのを見つけ、さっそく買っておいた。
銅線は柔らかいので柔軟さを要求される工作に向く。ステンは腐食に強い。真鍮はやや硬く、金色がきれいでデザイン的なアクセントになる。
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自在カギなら枯れ枝だけで簡単にお湯を沸かすことができる。朝のお茶は枯れ枝と自在カギで沸かせば、節約にもなるし、お湯がやわらかく力があって、美味しいのである。