屋久島行きの読書、堀部安嗣の建築


建築家の堀部安嗣を知ったのは最近のことで、すでにアトリエを建ててしまった後だったかもしれない。実際に氏の建築を見たことはないのだが、その著書『堀部安嗣作品集: 1994-2014 全建築と設計図集』や『書庫を建てる: 1万冊の本を収める狭小住宅プロジェクト』を興味深く読み、ただならぬ実力と新しい才能を感じていた。

いつか大きな賞を取るだろうな・・・と思っていたら高知の札所のある名刹「竹林寺」の納骨堂で2016年日本建築学会賞を受賞された。彼にウチの敷地を任せたらどのような家が建っただろうか?・・・と夢想しないわけではないが、yuiさんはとにかく有名建築家に任せるのを嫌っていたし、私も林業に関わってきた流れから、どこに転ぼうとも自らの力で家を建て、その顛末を見届けねばならなかった。

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