議員報酬とわ? 紙芝居報酬なし


昨夜、桐生の銭湯組合のおやじさんから電話が来た。県からの依頼で来年のJRの群馬キャンペーンの手伝いをしているそうなんだが、銭湯でイベントをするのに出し物を早く決めろ、と言われたんだそうである。向こうは書類上その名目が早く必要なんだとか。

で、私に紙芝居をやってほしいと泣きついてきた。がギャラ(出演料)はないという。私は銭湯の多い桐生が大好きだし、この文化はぜひとも残したいので「わかりました。協力しますよ」とすぐ返事した。

「そんな公的な企画なのにどうして予算がつかないの?」

と、おやじさんに突っ込んでみた。しかし、県のほうからはお金の話はいっさいないのだという。

先日の桐生の買場紗綾市での紙芝居も私たちはノーギャラで出演した。マイクやアンプなどPAも自前の持ち込みである。ここも予算がないんだそうで、紗綾市で歩行者天国にするために毎回警察にお金を払わなければならないのだという。

これまで100回以上の紙芝居ライブをこなしたことがあるが、お金を貰ったことがあるのは講演つきのライブくらいかな? それもガソリン代と宿泊費など経費で赤字になる程度の金額。とても収益にはならない。

そういえば昨年の「文化会館と遊ぼう」のイベントにも出演・指導したが、これもギャラはいっさい無しだった。その応募要項がまた送られてきた。材料の準備や運搬、イベント当日の大変さを思うと躊躇するが、昨夜遊びに来た友人は「あの企画はすごくいいから、出るならまた手伝うよ」と言ってくれた。彼は溶鉱炉の熱の中で一日10時間労働している私と同年代のサラリーマンである。

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お祝いは刀屋で


本日、新著の企画書が出版社の企画会議で通過との連絡を受ける。いよいよ執筆開始である。林業に関して「鋸谷式間伐」「四万十式作業道」と書いてきたが、今回は3部作の留め、日本林業を総括する内容になる。

「やったー、オメデトウ」

「お祝いだよね、ドコ行く?」

というわけで、私が食べたかったのは蕎麦。

が、群馬には美味い蕎麦屋がない。これまで行った店10数件、ことごとく裏切られた。「石臼挽き」だの「十割蕎麦」だの、能書きはぜんぜん当てにならないのだ。群馬の食ブロガーの情報は本当に面白いけれども、蕎麦評に関してはかなり甘い。赤城の蕎麦街道にしても、有名店を何軒か食べてみたが・・・。

群馬の蕎麦屋はたいがいウドンも置いてある。ここでまず失格。うどんにまで手を広げて、美味い蕎麦が打てるわけがない。それから、丼ものとのセットメニューが売りの店もダメ。セットメニューは美味いが、単品で「盛り」を頼むとがっかりなのだった。

そして、もっとも多いのは、こましゃくれた装飾を店内にほどこし、女将が和服なんかで出てきそうな店。店内に琴の音楽なんか流れたりして。盛りを頼むとあまりの少なさに驚くので最初から2枚頼むのだが、蕎麦の香りもなんにもなく、ざる1枚が3口ほどで終わってしまう。そばつゆもダメ。なにしろ日頃、昆布を使い、本枯れ節を自分で削ったりして出汁とってるもんで、すぐわかっちゃう。

しかも後から出てくる蕎麦湯がまた美味しくない。打ち粉に蕎麦粉をケチっている証拠なのだ。今日はさらに群馬県内の蕎麦屋を探索してみようかと思ったけれど、裏切られて激怒する公算がかなり高そうなので・・・

「上田だな」

「はいはい、『刀屋』ですね」

桐生から長野まで蕎麦喰い日帰り旅なのだ。

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