昨夜、桐生の銭湯組合のおやじさんから電話が来た。県からの依頼で来年のJRの群馬キャンペーンの手伝いをしているそうなんだが、銭湯でイベントをするのに出し物を早く決めろ、と言われたんだそうである。向こうは書類上その名目が早く必要なんだとか。
で、私に紙芝居をやってほしいと泣きついてきた。がギャラ(出演料)はないという。私は銭湯の多い桐生が大好きだし、この文化はぜひとも残したいので「わかりました。協力しますよ」とすぐ返事した。
「そんな公的な企画なのにどうして予算がつかないの?」
と、おやじさんに突っ込んでみた。しかし、県のほうからはお金の話はいっさいないのだという。
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先日の桐生の買場紗綾市での紙芝居も私たちはノーギャラで出演した。マイクやアンプなどPAも自前の持ち込みである。ここも予算がないんだそうで、紗綾市で歩行者天国にするために毎回警察にお金を払わなければならないのだという。
これまで100回以上の紙芝居ライブをこなしたことがあるが、お金を貰ったことがあるのは講演つきのライブくらいかな? それもガソリン代と宿泊費など経費で赤字になる程度の金額。とても収益にはならない。
そういえば昨年の「文化会館と遊ぼう」のイベントにも出演・指導したが、これもギャラはいっさい無しだった。その応募要項がまた送られてきた。材料の準備や運搬、イベント当日の大変さを思うと躊躇するが、昨夜遊びに来た友人は「あの企画はすごくいいから、出るならまた手伝うよ」と言ってくれた。彼は溶鉱炉の熱の中で一日10時間労働している私と同年代のサラリーマンである。