昨夜、桐生の銭湯組合のおやじさんから電話が来た。県からの依頼で来年のJRの群馬キャンペーンの手伝いをしているそうなんだが、銭湯でイベントをするのに出し物を早く決めろ、と言われたんだそうである。向こうは書類上その名目が早く必要なんだとか。
で、私に紙芝居をやってほしいと泣きついてきた。がギャラ(出演料)はないという。私は銭湯の多い桐生が大好きだし、この文化はぜひとも残したいので「わかりました。協力しますよ」とすぐ返事した。
「そんな公的な企画なのにどうして予算がつかないの?」
と、おやじさんに突っ込んでみた。しかし、県のほうからはお金の話はいっさいないのだという。
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先日の桐生の買場紗綾市での紙芝居も私たちはノーギャラで出演した。マイクやアンプなどPAも自前の持ち込みである。ここも予算がないんだそうで、紗綾市で歩行者天国にするために毎回警察にお金を払わなければならないのだという。
これまで100回以上の紙芝居ライブをこなしたことがあるが、お金を貰ったことがあるのは講演つきのライブくらいかな? それもガソリン代と宿泊費など経費で赤字になる程度の金額。とても収益にはならない。
そういえば昨年の「文化会館と遊ぼう」のイベントにも出演・指導したが、これもギャラはいっさい無しだった。その応募要項がまた送られてきた。材料の準備や運搬、イベント当日の大変さを思うと躊躇するが、昨夜遊びに来た友人は「あの企画はすごくいいから、出るならまた手伝うよ」と言ってくれた。彼は溶鉱炉の熱の中で一日10時間労働している私と同年代のサラリーマンである。
どうやら行政というのはアーティストや芸人はボランティアが当たり前、口当たりのいいイベントなら市民ボランティアはすぐ手に入る、とでも思っているらしい(ただし、事務所を持つ有名人にはきちんと払うようだ)。
新聞に載ったからいいじゃん。とでも思っているのだろうか? むしろ私たちのほうが紙面を飾ってあげているのではないだろうか?
町づくり町おこしにアーティストや芸人はつきものだが、こんなことが続くと人は育たないし、やがて質の高いアーティストや芸人にそっぽを向かれるだろう
(私たちをこき使いつつ実績は行政がさらっていくのだから)。
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さて、由紀日記(にわやま由紀の議会ノート)より抜粋
鹿児島県の県議の先生方は、現在、月額報酬82万円、夏の期末手当は142万6,800円、冬のボーナスは162万3,600円。これから計算すると、報酬と期末手当で年間(年収)1,289万400円。その他に、政務調査費は月額30万円だから、年間で360万円。費用弁償は1回議会出席ごとに5,000円から11,600円が支給されるとのこと。宿泊した場合(土日と議会前日)は、宿泊代11,800円が支給されるそうです。
それと、例えば6月議会の定例会日程から、議会のある日を数えると9日間。それが年に4回あるようですから、9×4=36日(年間のお勤め日数/筆者注)
市議会と大差ありませんね。
それでこの報酬金額!
驚愕の年収である。実働日数からすると世界的なセレブであろう。どの県も同じなのだろうか?(※)
私が議員だったら紗綾市での紙芝居ライブで100万円ほどの投げ銭をして、
「大変でしょう。活動費の足しにしてください」
とやるけど、そんな話は聞いたことが無い(笑)。
ところが先日の由紀議員の話では「それでも足りない」と言っている市議がいるとかで、さすがにぶっ飛んでしまったのでした(爆笑)。
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※追記/群馬県議会議員はひとり当たり、年間1,856万8,200円~1,874万8,200円ゲットしているそうな(鹿児島県より200万も多い( ̄ー+ ̄)キラリ)。「群馬県議会議員の場合・超超超特権階級です!」(由紀日記)。
ちなみに群馬県の借金は9,589億円だそうな。