9月の台風9号で、荒れに荒れた群馬の山。アトリエすぐそばの崩落した道は、ようやく工事が始まり出した。建設資材を上げるためのミニモノレールが設置され、ボーリング工事(地質調査)が始まったところだ。相当大掛かりな工事になるだろう。
でも、台風も悪いことばかりじゃない。沢は深く掘れたところができて変化ができたし、風倒木がそこかそこに落ちていて、囲炉裏やカマドの薪に困らない。
今月号の『林業新知識』で森林科学者の藤森隆郎(ふじもり・たかお)氏が書いていたが、日本は気象が激しく、台風は被害を起こすけれども、それゆえ光環境が変化し「モザイク的多様性」が生まれる。生物多様性が高いのは、そのせいもあるのだ。