ウバメガシの択伐


紀州の備長炭は非常に硬く火持ちのよい優秀な炭で、その性能はあらゆる木炭の中でも世界最高と言っていいだろう。いったん火が熾ると炭全体が赤くなり、長時間安定した火力が続き、短時間にムラなく焼ける。

だから、うなぎ・やきとりなど料理屋では多少高くても備長炭を使う。いまネットで見ると黒炭はキロ300~400円に対して白炭はその3~4倍はする。それでも効率や焼き上がりからすれば、プロは備長炭を使いたいわけである。

炭はその製法から黒炭と白炭に分けられるが、紀州備長炭は白炭の代表格で原料はカシ類、とくにウバメガシが多く使われる(黒炭はナラ・カシ類が多いが、サクラなどあらゆる木で焼ける)。

黒炭は窯で蒸し焼きにして作られるが、白炭は蒸し焼きの後、窯を開けて再び発火させ、外に出して素灰(粘土粉と灰を混ぜたもの)をかけてゆっくり消火させる。

このために硬質なきめ細かい肌の炭ができる。黒炭はお互いに叩くとコツコツという音だが、白炭はカンカン(キンキン)という金属音に近い音がする。そして手に持つとずっしりと重い。

Tさんの紹介で備長炭の炭やき名人に会いに行く。途中で「備長炭記念公園」を見学。ここには大きな炭窯が何機もあり、中で関東から移住したというIターンのご夫婦が窯出し中であった。

その後、龍神村方面へ山道を行く。かなり奥まった道の途中に窯があった。煙が出ている。名人といわれるHさん親子はその道では有名な人らしいが、実に気さくな方で、40代の息子さんは「四万十式作業道」をご存知であり、私がその本の著者であると知ると驚いておられた。

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大峰奥駈道、せせらぎの里


玉置神社は2回目の訪問。前回は2003年の11月のことだから(初めての熊野行きだった)、ちょうど10年ぶりということになる。ここのスギの巨樹群ほんとうに凄い。県指定の天然記念物になっている。

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紀伊半島の人工林地は救えるのか?


1ha当たり5000~6000本植えという、本州の一般的な植林密度の2倍近く密植している紀伊半島の人工林。間伐政策は遅れ、巻き枯らしもされず、それでも風雪害に遭わず超線香林状態で立っている。

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豚と鷹と龍~旅の報告


一昨日、旅を終えて高松に戻ってきた。

今回の主な目的は実家の母の引っ越しの手伝いなのだが、ちょうどいろいろな他の用事(会合やら展覧会やら)が重なって、それらを総ざらいした実り多き旅であった。

まずは埼玉県の日高町にある柳田ファーム。実は本の執筆と平行して屎尿を微生物の複合発酵で液肥(エナジー水)に変える「あ・うんユニット」のホームページ立ち上げのお手伝いをしていた。柳田さんから関係者の会合があるからと誘われて顔を出してきた。

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仕事を抜けたら新緑に‥‥


ふううう・・・。今年2冊目がようやく終わろうとしている。学研のDIY雑誌『ドゥーパ!』に連載していた田舎暮らしDIYの単行本化なんだけど、モノクロのカラー化とか追加とかいろいろあってまとめに丸2ヶ月かかってしまった。でもなかなかいい本に仕上がりそうだ。5月中頃発売の予定。お楽しみに♪

校正の手が離れたのですかさずお出かけw。

ああ、もう桜は散っているし、甘夏が売っているではないか。

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