スケッチ、九輪草の晩期


昨年から保護しているクリンソウが開花後半となり、本当に「九輪」のような様相を呈している。昨年も少しは見られたのだが、今年のさらに大型になってきて壮観である。「九輪」とは五重塔などの先端に飾りとして付けられている金属の棒状のものだ。その環の重なる感じが似ているところがクリンソウの名の由来なのだ。環を描いて咲きながら、次々と上に伸びつつ咲き続けていくのである。

最初の環の開花があってそれを描いたのが5/11だから、およそ一ヶ月咲き続けいま6輪まで来たところである。今日はちょっと大きめの水彩紙でイーゼルを使ってじっくり取り組んで描いてみた。鉛筆線を終えたところでにわかに雨振りの様相になったけど、なんとか持ちこたえて彩色まで描き上げることができた。ほっ。

middle_1149682537

“スケッチ、九輪草の晩期” の続きを読む


新曲完成、モンキアゲハ飛ぶ


朝、Y先生の奥様が来訪。9月のららん藤岡での個展の打ち合わせをする(8月下旬の予定が9月中旬に変更になりました)。写真を30点出展してくださるそうだ。個展のタイトルは「山暮らしと花」に決まった。僕はアトリエでの花のスケッチを中心に、それを相方に表装してもらって出展する予定。それといっしょに、ずっと昔に取材した日本アルプスの高山植物のスケッチなども展示したいと考えている。その後、前々日に雷で中座していたY先生の敷地の草刈りを仕上げにいく。

新作紙芝居の原稿を書く。夕刻、またアイデアが生まれて、新たに曲をつくる。なんと30分くらいでできてしまった。作詞作曲は、悩むときは1日じゅう悶々と悩むが、できるときはこんなもんだ。『繭の音(まゆのね)』というおカイコの歌だ。

middle_1149284312
“新曲完成、モンキアゲハ飛ぶ” の続きを読む


ニホンミツバチ


前日、韓国の酒マッコリを大量に差し入れしてくれたH君と囲炉裏で飲み、朝はタケノコご飯を炊いて朝食。その後、H君の案内で中里のハチ名人の家を訪ねに行く。H君は某テレビ局のディレクターで、番組で名人を取材した経験を持ち、アトリエにはたびたびその名人のハチミツをお土産に持ってきてくれていたのだ。

ニホンミツバチ、この神秘の昆虫をご存知であろうか。彼らは自然状態では樹洞などの穴ぼこに巣をつくる。その習性を利用して、木をくり抜いた人工巣箱を設置して、ミツバチを呼び込み、その蜜を採るということが、山村では連綿と行なわれてきた。外敵のスズメバチに対して西洋ミツバチは皆殺しにされてしまうが、ニホンミツバチは団子状にススメバチを包んでしまい、熱殺することで有名である。

“ニホンミツバチ” の続きを読む


オナガアゲハ


満開のクリンソウにカラスアゲハとオナガアゲハが訪れた。アゲハ類の春型は本当に美しい。チョウの中には春と夏、あるいは夏と秋の2化で、羽の形や色彩を微妙に変える種類がある。春型は小型で、爽やかな明るい色彩のものが多い。春のそんなチョウたちが、敷地の手入れで再生した花々に訪れるのを見るのは本当に、本当に嬉しいものだ。

middle_1148657847


堆肥の訪問者


現在、堆肥置き場は2つある。その古いほうの堆肥置き場をようやく空にした。腐葉土はすべて畑地に返した。フルイで残った小石は石垣の天端に入れ、ゴミ(ビニールの破片、金属、ガラス片など)は徹底的に取り去り、腐葉土化しなかった小枝破片などは焚き火で燃やすように集める。

middle_1147962945

“堆肥の訪問者” の続きを読む