桐生の骨董市


締め切りを過ぎて滞っていたパッケージデザインとロゴの仕事のアイデアがまとまり、早朝から起きだして一気にラフ案を仕上げる。ベクトルデータの入ったillustratorのファイルをフォトショップに読み込んでjpgファイルに変換し、仕事先にメールで送る。まったく便利になったものである。写植をノリで切り貼りしたり、ケイ線を丸ペンやロットリング(懐かしいですね・・・)で描いた時代から思えば、この10年の変化は驚くべきものがある。

今日は6月の第一土曜で、桐生の骨董市があるので、仕事メール送信後すぐに出かけた。が、2時を過ぎて雨が降り出し、僕らが各露店を見終わらないうちに店をたたみ始める。群馬をドライブしていると「骨董屋」が多いと感じていたが、これは古民家2階のかつての養蚕作業場が物置になっている例が多く、民具などが残されているからではないだろうか。相方は古着・古布に、僕は山道具の刃物類や昔の鍋釜に釘付けになる。しかしまあ桐生は古い建物見るだけでも面白いんだわ。赤瀬川原平「トマソン」撮りまくり、だわな。

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霧積、桐生


仕事のデータを送ったその足で、軽井沢に近い霧積温泉に行った。たしかにここは秘湯だナ・・・。硫黄の臭い、お湯はかなり効きそう。水車があって、森村誠一の『人間の証明』で有名になったところらしい。素朴でよかったです。

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木の家、木の額


middle_1115225366早朝から埼玉県久喜市にあるT社のモデルハウス展示場へ。内装やトータルコーディネートに友人H夫妻らが関わっており、なかに僕と相方の作品が一部飾られている。外装はモダンデザインだが内装は木質たっぷりの自然素材、ここH集落産の木の枝なども使われている。かつて「東京の木で家を造る会」で長谷川敬さん設計の家をカメラ片手の追っかけていた頃を思い出す。戻ってから『現代農業』連載のラフの詰め。〆きりを遅れてしまって焦る。

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養蚕のための家、ウドの天ぷら


水戸の旧友Tが遊びに来るというので、その前に原稿取材に上野村の重要文化財「黒沢家住宅」を見にいく。スケールはわがアトリエの4倍はあるかな。1階の各部屋もおしゃれだし2階の大空間はまるで体育館のようである。2階は養蚕の作業部屋である。

幕末に横浜開港、そして絹糸が大量に輸出され、外貨を稼いだ時代があった。国営の富岡製糸工場が開業、上州の生糸は品質が高く「マエバシ」の名で欧州に知られていた。切り妻屋根、総2階。群馬県の北・西部の古民家はこの形式が多い。屋根の総面積もかなりのものだと思うが、これがクリ板の割板を重ねたもの。それに石がずらっと載せてあり、ただただ壮観。食料の買い出しに峠をトンネルで超え、下仁田から高速に乗って藤岡へ。運転は相方で、僕は助手席でパソコンを膝にのせ仕事。

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