使いたい素材から始まる


隈研吾『自然な建築』読了。普通、建築設計は部屋をどう並べるかという平面計画があり、次に外形が決まり、最後に仕上げ素材の材料選びが行なわれる。が、隈建築は逆のプロセスをとる。いきなり最初から、使いたい素材を選んでディテールまで考える。

こんなディテールで作られるからこそ、この配置、この平面、この断面にすべきだという順序で、デザインを進めていく。それが物質としての建築を決定する際の、誠実な手順、物質に対して誠実なプロセスだと信じている。(隈研吾『自然な建築』)

うん、これはよくわかる。しかし、現代住宅の設計でこんなメンドウで悠長なことは、よほど施主のこだわりがないかぎり行なわれない。先に部屋割りや形を決められ、次に各カタログの山から素材を決めさせられていく(こうして凡庸な、魅力のない新建材住宅が量産される)。

“使いたい素材から始まる” の続きを読む


増刷のお知らせ(その2)


『鋸谷式 新・間伐マニュアル』の増刷の知らせから2日後、今度は『図解 これならできる山づくり』(鋸谷 茂・大内正伸 著/農文協2003/12/2,052円)の増刷の知らせが届いた。こちらもプロフィールを書き直すことになった。

(画像をクリックすると出版社の販売ページに飛びます)

“増刷のお知らせ(その2)” の続きを読む


増刷のお知らせ


『鋸谷式 新・間伐マニュアル』鋸谷茂 監修/大内 正伸 著・イラスト(B5判 2色刷り 68頁)定価 918円 (本体850円)、発行は2002年11月、全国林業改良普及協会。私の処女出版作であり、もう15年も前に出された本だ。普通ならとっくに絶版になるジャンルだが、いまだに売れ続けており、先日出版社から増刷の知らせが届いた。

(画像をクリックすると出版社の解説ページへ)

“増刷のお知らせ” の続きを読む