つたふじ、山賊(その2/九州行き、広島・山口にて)


当初は松山の港から山口に渡るつもりだったのだがフェリー料金が高いので陸路のしまなみ街道から広島の尾道へ渡ることに。で、昼は当然ながら尾道ラーメン。まだ本格的なものを食べたことがなかったのでまずは王道の「つたふじ本店」。15人待ちで30分ほどしてからカウンターへ。

カウンターだけの狭い店だけど3人体制。親父さんが麺を茹で、おかみさんがスープを羽釜鍋から小さな柄杓で丼に移す。そのスープは、すでに醤油が入ったまっ黒い液体だ。一瞬、親父さんが奥下にあるスープ鍋から柄杓で羽釜鍋に追加し醤油がドボドボと注がれるのを見た。

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うどん一幅、蔵元屋(その1/九州行き、出発)


九州の旅に出発。今日は松山泊まりだが、行きがけに讃岐でうどんを食べる。高松市の隣、国分寺市の街道沿いにあるセルフの「うどん一幅」。有名店で修業したご主人が出店したとかで先日の昼、車がたくさん止まっているのを見ていたのだ。

やや細い麺でコシよりもモチモチ感のあるタイプ。出汁も旨く天ぷらもカリッとして油感も美味。うん、これは私的には讃岐ベストワンかも。おでん、おにぎり、お稲荷、混ぜ寿司とすべて揃っていて、広々とした店内に次々とお客さんが入ってくる。麺2玉におにぎり2個、それに天ぷらを加えてわっしわっしと食べているガテン系の若者がたくさんいた。ここで毎日昼飯をとれれば幸せだろうな。

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福井講演旅(その6/浄土寺)


最終日、大阪から岡山の宇野まで陸路を走り、フェリーで高松へ帰る。その道行きで見たいお寺があった。兵庫県小野市の「浄土寺」。鎌倉時代の建物だが、ここに快慶の大作「阿弥陀三尊像」がある。

夕日を堂内に導き、床の反射を利用して、内部の朱色と仏像の金地を輝かせ、極楽浄土、来迎の風景を現すという劇的な光の演出効果を備えた御堂としても有名である。高校生の頃からこの寺の写真を眺めていたが、小野市は畑と溜池の点在する何の変哲もない田舎町だ。さすがに行く機会がなかった。カーナビを頼りに近づくと、「国宝 浄土寺」という大きな看板と駐車場が見えた。

これが仏像を内する浄土堂だ。大きい。僧重源によって建てられた。鎌倉時代のはじめ、東大寺の再建工事のときに重源は要職についていて、所領としてこの地を与えられ、それで浄土寺を造ったらしい。南大門とともに大仏様という特異な様式で、その内部は梁が45°に突き出て、雄渾で圧倒されるほどだが、中央に鎮座する巨大な阿弥陀三尊像がまたすばらしい。

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福井講演旅(その5/大阪キタ)


京都から、帰りはもう一度、大阪へ。キタの淀屋橋に宿をとる。御堂筋から歩いてすぐの所だ。

御堂筋といえばオーヤンフィーフィー(古いなぁ)だが「名前は北御堂(本願寺津村別院)と南御堂(真宗大谷派 難波別院)が沿道にあることに由来する」(ウィキペディア)。御堂とは 寺院。または仏像を安置したお堂を言う。

この御堂筋のキタの沿道には彫刻が置かれている。これが、なかなかいいのだ。実はいま居る高松もストリート彫刻が多いのだが(ほとんどが抽象石彫刻)、御堂筋のものは具象の大御所作品が多数あって楽しめる。それが銀杏並木とまたよく響き合っている。

高村光太郎の「みちのく」。十和田湖にあるやつの、小さいのだ。

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