東京に長らく暮らしていたのに、なぜか行けなかった最も行きたい店の一つ、目黒の「とんき」。とんかつの名店である。
オープンキッチンで白木のカウンターというスタイルは関西にはないのだろうか? 私は子どもの頃、叔母によく誘われて、東京の美術館や美食を経験させてもらったのだが、どこか白木のカウンターの店で分厚いトンカツを食べた光景を、鮮明に覚えている。白木のカウンターとさくっと切られたトンカツの断面が、強烈に目に焼き付いているのだ。
池波正太郎が愛した「とんき」はどんな店かあえて説明するまでもないだろう(ネットで引いてみてください)。磨き上げられたカウンターでビールを飲みつつ、劇場のような厨房風景を見ながらカツが揚がるのを待つ。
いったいどんな掃除や手入れをしているのかと思わせる無垢の厚板。なんと気持ちのいいカウンターなのだろうか。このカウンターを維持するためにどれほどの労力が払われているのか?
yuiさんは「ヒレ」。
私は「ロース+串カツ1本」という常連メニュー(調べていきましたw)。銅鍋で、ラードで揚げている。なのに衣が薄いので、しつこくない。
ご飯も、味噌汁も、お新香も、完璧。
串カツのネギは玉ねぎではなく長ネギ。
美味しかった、来てよかった! ひょっとして叔母に連れられていった店は・・・
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宿への帰り道にそそられる店に出会ったが、もうお腹いっぱい!(キャベツもご飯もおかわりしたし)。