ダルマとわたみ


ちょいと用事ができて電車でさいたま新都心まで。駅弁を買って食べてみた。高崎名物「だるま弁当」と「鶏めし」。前者は食べ終わった弁当箱が貯金箱に使えるのです。が、中身と味はどちらも凡庸。ジパング向きかな。

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坂巻温泉


『裏古事記』『明らかにされた神武以前』の著者、山本建造氏は飛騨にお住まいの哲学者・著述家で、財団法人飛騨福来心理学研究所を運営されている。飛騨高天原起源説ともいうべきこれらの書籍は、一般の書店では入手できないのだが、一昨年の旅の途上、高山の上一之町にあるギャラリー・カフェ「遊朴館」で現物を見ることができ、購入した。

今回の旅でまた「遊朴館」に立ち寄り『破られた二千年の魔法』山本建造監修/山本貴美子著を購入した。お祭り二日目には、なんとカフェのウインドウの前に与鹿彫刻のある麒麟台が停まっている。

高山祭りに行く直前に、もういちど前記の2冊を読んでいるうちに、いままでジグソーパズルのパーツのように居心地の悪かった紀記神話の様々な説話が、不思議なことに、見事に頭に整理されていく。目が覚めるほど美しく力強い「高山祭り」と『破られた二千年の魔法』は、さらにこの感覚を強固なものにしてくれた。

千光寺で円空仏を見て、安房トンネルを越える。最初に高山を訪れたときはまだトンネルは工事中で、安房峠のヘアピンカーブでバスが切り返していたのを思い出す。上高地の入り口にある坂巻温泉に泊まる。立地条件はよくないが湯質はすばらしく、料理も美味しかった。

高山で入手した「山車」(さんしゃ)の純米吟醸花酵母造を、その風呂上がりにチビリと呑む。ひなびた山の温泉と極上の酒。この日本に生まれた喜びを噛みしめる。そしてこれから行くべき道を思いめぐらす。これでついに秘湯スタンプは10個満願。

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位山登頂


飛騨一宮に泊まったのは翌日、位山(くらいやま)に登ろうと思っていたからだ。頂上に近い稜線まで辿れる林道は、車高の低いコペンにはかなりハードな凸凹ダートで、最後の駐車場までは残雪に阻まれて行けなくなってしまう。そこから歩き、登山道に入る。残雪を踏みしめ、巨石群を縫いながら位山の道をかみしめる。頂上は広々としている。ここで古代の祭祀が行なわれたのだろうか。

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高山祭り(1)


日本三大祭りの一つ、岐阜県高山市の「高山祭り」。祭りは春と秋の2回あるのだが、20万人の人出があるといい、にわかに行こうとすると市内の宿は満杯でとれない。

13日の昼頃アトリエを出て、ぶどう峠から長野入りし、清里回りで諏訪へ抜ける。ああ温泉バンザイ! 下諏訪温泉外湯で入浴。値段は220円。

安房トンネルを抜け高山に入ったのは夕刻。が、雨が降り出し雷まで鳴り始める。市内で食事をして一つ先の駅の駐車場でコペン泊。

明け方、雨は小降りとなる。空の雲は動いており、カーラジオの天気予報は「午後から回復」。だが小雨がちらほら。ちょっとでも雨が降っていたら屋台は出ないと聞いていた。

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