ベイマツの真実/その3


ベイマツのことをを調べてみると広島にある中国木材(株)という会社が引っ掛かってくる。業界では有名で早くからKD材(人工乾燥材)を供給しているらしい。また福山市には東洋木材(株)、東亜林業(株)という会社があって後者のHPには「ワシントン州から32,000トンの船に乗って1年に9回運ばれ、松永港に水面貯木される」というようなことが書かれている。どうやら瀬戸内の港はベイマツの一大集積地であるようだ。

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米松(ベイマツ)の真実/その2


北米大陸で育林されている人工林ベイマツ。50年サイクルで伐採し、樹高40mで胸高直径が60cm。

これに比べ、日本に拡大造林時に植えられたスギ・ヒノキは現在ちょうど40~50年生になっているものの、間伐不良林ではヒノキの胸高直径など20cmしかない林分もあり、スギにしてもほとんどが30cm以下。

しかし人工林のベイマツは単純計算で年輪幅が6mmもある。これで強度が出るのだろうか? ちなみに、鋸谷さんと私の本の中では平均4mm幅以下の年輪を推奨している(強度間伐による太り過ぎを枝打ちによって抑制する)。

曲げ強度の指標として「ヤング係数」というのがあるのだが、

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米松(ベイマツ)の真実


昨日の高知の皆伐採跡の写真を拡大。向こう側に残された木は下枝が枯れ上がり、生き枝は樹高の1/3をきっている。林内は真っ暗。奥の下層植生はおそらく皆無。典型的な線香林。手前の斜面では、同じ林分が伐採されたと推察する。すると、胸高直径はせいぜい太くて30cm。

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これはアンパンマンミュージアムの先を進んだところで見た物部川流域の崩壊跡。上部はヒノキ、中腹にはスギ。今年か? 昨年当たりの崩壊のものだろうか。2012紀伊半島豪雨、熊野の崩壊地とそっくりである。

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