『せとうちスタイル』2024 Vol.16に8ページにわたってインタビュー記事が掲載されました。p.98〜小豆島千年オリーブの記事にも三又囲炉裏ほか載っています。4月発行、定価1,500円、書店にて絶賛発売中です、よろしくお願いします❣️
▼千年オリーブテラスの記事にも三又囲炉裏の紹介と共に。
囲炉裏暖炉のある家 tortoise+lotus studio
イラストレーター・著作家、大内正伸のブログ
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今年の春、出版された『図解 山を育てる道づくり』の監修、田邊由喜男さんが林野庁林政記者クラブの「グリーン賞」を受賞された。授賞式は来月東京で行われるようだ。
林野庁林政記者クラブ(加盟8社)は、49回目となる今年度(平成20年度)グリーン賞(林政記者クラブ賞)を、低コストで耐久性の高い四万十式道づくり(「林政ニュース」第302~307号参照)の開発と普及で実績をあげている田邊由喜男氏(高知県四万十町林業政策監、51歳)に贈ることを決めた。10月15日午後4時から、東京都千代田区の商工会館で表彰式を行う。グリーン賞は、林材業界の隠れた功績者を発掘することを目的に、毎年1名ないし1団体を全国公募をもとに選定している。
四万十式作業道の解説をお手伝いしてきた私としても嬉しいニュースだ。これを期に、幅広い層にますますこの道づくりが広がることを期待したい。
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さてもう一件、私事ですが、雑誌『自由人』(株・カラット発行)に記事がのりました。
9月の台風9号で、荒れに荒れた群馬の山。アトリエすぐそばの崩落した道は、ようやく工事が始まり出した。建設資材を上げるためのミニモノレールが設置され、ボーリング工事(地質調査)が始まったところだ。相当大掛かりな工事になるだろう。
でも、台風も悪いことばかりじゃない。沢は深く掘れたところができて変化ができたし、風倒木がそこかそこに落ちていて、囲炉裏やカマドの薪に困らない。
今月号の『林業新知識』で森林科学者の藤森隆郎(ふじもり・たかお)氏が書いていたが、日本は気象が激しく、台風は被害を起こすけれども、それゆえ光環境が変化し「モザイク的多様性」が生まれる。生物多様性が高いのは、そのせいもあるのだ。
DIYの雑誌『ドゥーパ!』から取材が来る。古民家の改装の特集号で、わがアトリエの改装具合と暮らしぶりを撮りたいという。んん、だいじょうぶかなぁ、と一瞬躊躇した。古民家の改装といえば、贅をつくして移築改装する完成品の例がよく雑誌に載っているが、
「これってちょっと違うよなぁ」
と、僕らは思っていたのだ。ぱっと見、おしゃれな都会人ウケするような写真ばかりで、当然のことながらたいがいオーナーはお金持ち。一見簡素に見えて、実はかなり贅沢である。
それは下男下女を使った昔の「庄屋様」の暮らし、あるいはヨーロッパ貴族の暮らしに似ている。山に連結し、生活と一体化したものが感じられないのだ。
ところが、山に連結した暮らしを連綿と続けている地元の人は、実際は限りなく都会に近づこうとする暮らしをしている。囲炉裏を封印し、ビニールクロスも合板も使うし、花柄の電化製品に溢れている。絵にならないのだ。
このギャップは見ていて面白いが、互いに学ぶ交差がないように思われる。
東京から編集者M氏来訪。『現代農業』9月号から半年~1年の予定で田辺林道について連載することになった。小雨が降っていたので囲炉裏を焚きながら打ち合わせし、白インゲンのスープや掘りたてのジャガイモを食べてもらった。
前の連載では原稿の宅急便を開けると囲炉裏の匂いがしていたそうで、その理由がわかったとの由(笑)。M氏は電車とバスを乗り継ぎ、バス停から旧道を徒歩でアトリエまで歩いてこられた。徒歩での来訪者は初めてだ。畑や敷地を入念に見て、午後に帰られた。
その後、僕らはコペンのタイヤ探しに出かけた。今回の四国取材の前に新調するつもりなのだ。