所有山林への無関心/集落支援員in椹森(3)


旧アトリエでたっぷり囲炉裏に当たってエネルギー補給。翌日は椹森集落へ。

これで9月は5日間のノルマをこなしたわけだが、様々な人にお会いして、スギ・ヒノキ山林をほとんどの人が所有しているにも関わらずに、多くの人が無関心に背を向けていることに、あらためて衝撃を受けた。

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石をとる/集落支援員in椹森(2)


集落支援員二日目。椹森へ。前回留守だった家を中心に回る。ここには50代の現役人が3人残っている。つまり、いま問題になっている限界集落の家主(70代80代のおじじたち)の、次の代の跡継ぎが存在する。一人は役場勤め。一人は造園業。一人は生花農業、である。

今日は、前2人に会って話を聞くことができた。釣りの話から、川の話になった。ここ船子川には、子どものときは飛び込めるような深い淵がいくつもあったという。それが消えたのは、石を取ってしまったからだ。神流川流域は庭石の産地である。鬼石の三波石は有名だが、そこは天然記念物になり河川から石が撮れなくなったので、さらに上流のここいらで川の石を取ったのである。そのおかげで、ざら瀬(浅い砂利の流れ)が多くなり、魚も激減した。

ところが、次に聴いたのはその石を取っていた側の人だった。しかし「石には人にパワーを与える力がある」と目を輝かせ、トラックに石を積んで全国売り歩くという、その人の話も良かった。石だけでは厳しいので、植木とセットでやっているという。 “石をとる/集落支援員in椹森(2)” の続きを読む


椹森へ


椹森と書いて「さわらもり」と読む。神流町最奧の集落の一つである。今日は私たちの初顔見せということで、役場の担当の方が2名同伴してくださる。

沢沿いに町営のキャンプ場があり、地区のおばあちゃん2人がいたのでさっそく話を聞く。昭和13年の大水害の話がスゴかった。お寺が流されたそうだ。ここはイタルさんが昔、出稼ぎで木出しの仕事をしたことがあり、ここの河原に露天風呂をつくっていたと聞いていた。しかし、その親方は数年前に他界されたという。

椹神社のご神木の昔話があり、その神社のお祭りはたて続けに不幸がでて、ここ3年は行なわれていない。そこは車道がない山道を上ったところにあり、なかなか神社に行けないのが、おばあんたちには一番の心のよりどころを失ったふうで、寂しそうだった。

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