キャナルシティ、浜省ライブ(その3/博多にて)


関門海峡は通行料100円。トラックに挟まれながら慌ただしく通過するという感じで「これから九州ヘ渡るのだ」というセンチメンタルな感情に浸っている暇もなく、あっという間に門司に上陸。今宵は博多にて浜田省吾のライブである。さて、それまでの時間つぶしだが、なんせ博多だからいろいろあるわけで、「キャナルシティ博多」に行ってみた。

六本木ヒルズなんかを設計したジョン・シャーディの建築で、建物や噴水なんかは面白かったが、そこかしこにイルミナティ的・悪魔的シンボルに満ちていてげんなりした(そういえば中にディズニーショップがあった)。同じく大阪の「なんばパークス」もジョン・シャーディだがこちらはエコロジーを基調としていて好感が持てたが・・・。

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その後、有名食ブロガーが誉めていた老舗の水炊き屋に行ってみたんだが、脂っこくて采配のおばさんに野菜を一度にドバっと入れられたり最後の雑炊が塩っぱすぎたりと、散々であった。やはりこんなものは自分でいい鶏肉を見繕って、畑採りたての野菜で、山の水と囲炉裏の火でやったほうが数段美味い。

さて浜省である。会場はマリンメッセ福岡。あいにくの雨でタクシーで会場へ向かったのだがその運転手さんが浜省のファンでのっけから熱く語ってくれた。1曲目の「ON THE ROAD」から満場の観衆は総立ち。18:30開始で終わったのは22:00という3時間半のライブ。映像あり、バイオリンなど弦楽器のストリングスありと見せ所も満載。いや、すげーぜ浜省!

デビュー35周年で組んだツアーだったが3.11で全く違うものになってしまった、と。しかし、これまでの浜省の軌跡が別な意味を持って立ち上がってくる。その構成もすばらしかった。

18歳のとき大学の下宿でファーストアルバム『生まれたところを遠く離れて』に出会って以来のファンだから、あれから34年にもなるのか。丸山健二と同じように、彼の音と言葉には常に私を叱咤激励し、鼓舞してくれる要素があるのだ。そう、長い旅路の果てに、私は浜省に会いたくて、そして博多まで行ったのだ。

この3.11をきっかけにアーティストが振り分けられているのは面白い。マスメディアに頼らずに走り続けてきた者が拳を持って表舞台に現れてきた。そんな時代が来たのだ。


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