今日は男木島へ。2日有効の往復券を買う。
高松からは直行便はなく女木島港経由で昨日と同じ船だ。今日は自転車はなし(男木島は自転車で走れる道があまりないらしい)。
今日は幼稚園児もおらずデッキはガラガラであった(笑)。
高松駅構内のベーカリーでパンを仕入れておいたので船内で昼食。
女木島港で半数以上の人が下りた。いま香川は島旅ブームを作っており、女性旅ラーをよく見かける。ひとり旅も多いようだ。
男木島が近づいてくる。
島の南側は花崗岩が削られて荒々しい表情だ。
そこに実生のマツが生えている。
男木港に近づく。集落はほぼこの斜面に集中している。
接岸して目の前に集落の建物とあまりにかけ離れたガラス建築が建っている。ジャウメ・プレンサによる「男木島の魂」と名づけられた作品で、現在「男木島交流館」として軽食喫茶兼フェリーの切符売り場にもなっている。
※【Jaume Plensa:ジャウメ・プレンサ】 1955年バルセロナ生まれ。 鉄やブロンズ,ガラスなどの素材にアルファベットや世界の言語をモチーフとして独自の空間を構成する立体作品で知られるス ペインを代表する世界的なアーティストだそう→こちら)。
私たちは先に徒歩で最北端のトウガ鼻にある男木島灯台へ向かった(国土地理院地図より)。
海沿いだが海岸線を行くのではなく、斜面につけられた森と畑の中の道である。
旺盛な植物の繁茂、森の表情はワイルドだ。畑や果樹園もあるが放置され薮化している。石垣も草に隠れたところが多い。
灯台が見える。ここまで来ると潮の流れが早く、海がひときわ美しい。
「日本の灯台50選」にも選ばれている花崗岩を使用した灯台で、日本に2基しかない無塗装の灯台の一つだ(もう一つは角島灯台)。
ここは灯台守とその家族を描いた映画「喜びも悲しみも幾歳月」の舞台の一つとなった。無人化後の灯台職員宿舎は資料館として公開されているが今日はカギがかかっていた。キャンプ場にもなっていてレンガ造りのバーベキュー炉がある。
東側から。エドワード・ホッパーの画を思わせる。
曲面を描く回廊もきれい。
壁は玄武岩の割り石を練り積み、天端石は乳白色の花崗岩を用いている。
ハマボウフウがたくさん生えている。
夕暮れ。日没頃は曇ってしまった。
望遠にして大槌島を撮ってみる。
民宿の食事はサワラがたくさん出た。今年は異常にサワラが豊漁なのだそうだ。
タンカーの航路になっているので夜通し船の音がする。島の夜は海からの音で案外ウルサいということに気づいた。そして明け方には漁船のエンジン音が響いた。