78番、郷照寺


宇多津の町は古い佇まいで細い路地になっている。車でちょっとひやひやしながら進んで行くと、寺への標識に導かれ上り坂になる。それを抜けたところに意外や砂利敷きの広い駐車場があってホッとする。

高台で、海方向の景色がいい。

手前に鐘があったので撞くことにする。鐘木(しゅもく)はたいがいシュロの木だ。シュロはヤシ科であり、木というよりは竹のような繊維が詰まった幹を持つ。程よい重量と鐘を傷めない軟らかさが鐘木に向く。

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山門から90度折れ曲がって本堂へ。東大寺の大仏殿を小さくしたような奈良様式の建物だ。

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そこからさらに石段を登って大師堂へ。さらに景色が広がる。天井に草花のレリーフが手が込んでいて実に見事。

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絵ではなく立体なのだ。やわらかな彩色が天井板の木目と響き合う。

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上がった高台の周囲には墓があり、階段で地下に降りる小観音像(全国の信者が納めた3万体!)の祠がある。霊的に敏感なyuiさんはもちろんパス。私も入口を覗くだけで止めておいた。

爽やかな対応で納経帳に筆を入れてくれたのは妙齢のご婦人だった。お婆ちゃんが似合いそうな宇多津の町らしからぬ光景で新鮮だった。

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1200年の記念院は瀬戸大橋がデザインされていてこれまた斬新♬

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