高松駅から10:30発のバスで大阪難波へ。ここから南海駅までの歩きが長くて分かりにくくて大変だった。途中、道行くお姉さん2人に聞きながらなんとか駅に到着。14:08発の急行列車にギリギリで間に合う(先が思いやられるというものだ/汗)。車内はハードケースの旅行カバンの人でいっぱいだった。
空港内にはスマホのSIMカード(通信情報や契約情報が入ったICカード)の販売所や両替の窓口などがあった。今回、スマホのネット環境に関してはHolaflyというメーカーのeSIMを15日間で契約した。ヨーロッパは各国共通で無制限に使えるというもの。これはバルセロナの空港に着いたときに設定を切り替えればよい。
が、両替が必要なので、とりあえず10万円をユーロに変えた。相場は1ユーロが166円くらい。円安ユーロ高なので日本の旅行者は不利となる。両替所の女性は手慣れたもので、札は大中小、適当にバラけて仕立てて渡してくれる。あとはクレジットカードを複数枚持参してきた。
関西国際空港は初めて入る。設計はレンゾ・ピアノ。氏の出世作であるパリのポンピドー・センター(リチャード・ロジャースとの恊働)を彷彿とさせる構造で、配管をあえて露出させデザインとして見せている。天井の流線形の構造体が特徴的でそこに新宮晋の「風の彫刻」が組み合わされ、空調の風でゆるやかに動いている。
待ち時間に調べてみたが、昨年大阪で2人の展覧会が開かれていたのだ。彼ら同い年でこの関空で出会い、以後世界各地でコラボレーションしていたのだった。
海外旅行どころか飛行機の旅もすっかりご無沙汰なので、空港で機内に入るまでの所作がよくわからない。ただ、大きなハードケースは機内に持ち込めないので一旦荷物を預けねばならず、乗り換え便のある旅ではそれが煩わしく紛失の危険もある。というわけで預けずにすむバックパックで行くことにしたのだった。そして、いつもウェストバッグに入れているアーミーナイフもまた機内に持ち込めないので家に置いてきた。
ようやく搭乗口近くまで来て、今回乗るカタール航空の機体が窓から見える。足元はスニーカーから草履に履き替えた。昨年秋についに手に入れた達磨草履である。多少の重さがあるのだが(裏に厚いゴムラバーが貼ってある)、履きごごちは抜群で、もはや僕の人生になくてはならないアイテムになってしまった。
この草履履きで機内に入る。こうして23年ぶりの海外旅行の幕が開けたのでる。
続く▶︎ドーハ・ハマド空港>