天気がすぐれないが、朝一番で30番札所「善楽寺」へ。土佐一宮・土佐国総鎮守の「土佐神社」に隣接している。ご本尊は阿弥陀如来だが境内の入口には十一面観音の石像が立つ。
石材と砂利敷きでまとめられ、土の露出が少ない境内。まだ新しい感じの本堂。
灯籠のデザインが面白い。餅を搗くウサギのようだ。◯を月に見立てているのだろう。
お目目ぱっちりだが、最御崎寺(こちら)とは微妙にちがう黒目タイプ。そういえばどこかで黒目に星のハイライトが入れてあるのもあったナw。
大師堂。こちらは古い。大正時代に墓地側にあったものを移動したそうだ。
文化年間に作られた梅見地蔵。首から上の病気にご利益ありとされ、近年では脳の病気やノイローゼ、はては合格祈願の人がお詣りをする。以前は大師堂の梅の木の下にあったので梅見地蔵と呼ばれる。
ここは土佐神社の別当寺だったが明治維新の神仏分離によって一時廃寺になる。本尊の阿弥陀如来像が高知城に近い安楽寺に移されそちらが30番札所を名乗ることになり、善楽寺が復活してからも安楽寺が譲らず、長らく30番の寺が二つある遍路迷わせの札所だったという(安楽寺がより繁華街に近いことから両方巡る人も多かった)。
現在では決着し、平成6年1月1日を以って善楽寺が正式な30番札所、安楽寺は奥の院ということで落ち着いたそうだ。いや~いろいろあるんですねw。
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隣の土佐神社を廻ってみることに。境内は広く清々とした空間と建物に囲まれている。
鼓楼は国の重要文化財。
本殿の裏にあるつぶて石。めらめらとパワーがこめかみに伝わってくる。
湧水池にガクアジサイが咲いていた。
▼シームレス地質図をみるとこのあたりは蛇紋岩地帯になっている。
赤ピン(こちら)が「土佐神社」