元湯は6:00からやっているので早朝に入りに行き、車で海岸まで出て涼んだ。ここは天然の港でかつて石見銀山でとれた銀をここから船で送り出していたのだ。また、出雲のようが有名なので一般には知られていないが、たたら製鉄も盛んに行われていたのである。
時津風に戻る。
やはりデザイン力があるというのはいいなぁ。タイポグラフィにもこだわる、美しく見せるというのは、古民家改装の商業化においてきわめて重要なのである。
里山インストールの基地へ。
まずは敷地の全貌を知るべく小林君に案内してもらう。移動しながら風の草刈りの実践も。
そして自伐林業の施設・機械類の紹介を一通り。これは輸入物の簡易製材機。レールの継ぎ足しは自分たちでやって安くあげたそうだ。小林君らは兵庫の小野で鍛冶屋集団も組織しており、鉄の加工にも強い。
これはなんと乾燥機。トラックのコンテナを中古買いし、中に家庭用の除湿機を入れている。それでも案外乾燥できてしまうらしい。おお、これは愛工房そっくりじゃないか(笑)。
近隣の立木を買い取ってこの重機で運んだりもしている。高松から移送した「土佐刃物製作所」の機械・道具類はここに置かれている。こちらにも鍛冶屋育成の拠点を作る予定だそうだ。
沢に入って掃除をする。
子供たちが水遊びをするにちょうどいいサイズの沢だった。やはりかなり泥が堆積していて、流し始めると沢は濁り水の連続となった。
しかし、せせらぎの音が回復し、川面を風が通り始めると、皆もその心地よさを体感してくれたようだった。
基地に戻って古民家前の広場で三又囲炉裏づくり。そこで湯を沸かした。
三又に自在カギが吊るされ、それで高さ調節できるのを見ると誰しも驚く。
沸いた湯でお茶を飲もうということで、急遽茶葉を採取し、竹でひしゃくを作って手もみの即席茶をいただいた。
最後の残り時間は、古民家回りの風通し改善。草刈りと剪定、そして残材の移動。これをやっておくのとしないのとではひと夏の家の傷み方がまるで違ってくる。
というわけで、大地の再生+鋸谷式間伐、沢掃除と風の草刈り実践、三又囲炉裏と、充実した内容に皆は大満足した様子で、次回来月のワークショップをやることが決まった。
小林君は夜はリモート会議の仕事があるとのことで、もう一泊は単独で動く。コンビニまでドライブして、また温泉に浸かり、温泉街に新たにできたというスパイスカレー屋さんへ。
先にビールをもらっていると3種盛りのスパイスカレーが来た。温泉客にはお年寄りも多いということで辛さなどはソフトにしているそうだ。ワインもメニューにあったのでカレーをつまみに飲む。
時津風の和室へ3泊目。快適♬