アトリエ・ルームツアー/トイレの巻


アトリエのトイレの手洗いは砥部焼の器を使っているのだが、タオルは壁掛けにせず折ったものを数枚重ね置きし、使ったら下の箱に入れてもらうようにしている。これは元々yuiさんが提案したアイデアで、ようするにトイレの白壁をそのまま見せたいのである。

このアイデアは僕も良いと思ったが、ここに置くタオルを小さく縫い直したものが、そろそろ黄ばんだり灰色がかったりして困っていたところ、近所の縫製家イヅミちゃんが現れて、さっそく新品をミシンで作ってもらったのである。

トイレのカウンターには一輪挿しと、絵巻『鳥獣人物戯画』のミニブックが常設。ペーパーホルダーは自作の木工作品。

反対側の壁にはクラフト紙に描いたペン・水彩『カワセミとオオサンショウウオのいる風景』(2003年)がスギのナタ割り額に額装されて掛かる。この絵はいまTwitterプロフィールのヘッダー画像に使っている。しかし、あれから20年経つのか・・・(紙芝居個展プロジェクトの岡山開催時に展示したもの)。

トイレの壁は残念ながら漆喰ではない。が、今のビニールクロスは良くできていて、漆喰そっくりテクスチャーの様々なバリエーションがある。そして正面の壁だけは色物。もともと他の家に比べて広めの空間なのだが、奥の壁に深い色を対置させると室内がより広く見える。

トイレのカウンターはトチノキの1枚板。カットした部分を棟梁にお願いして玄関の手すりにしつらえてもらった。

この文章を書くにあたってあらためて気付いたのだが、『鳥獣人物戯画』のミニブックに始まって、アトリエには3点の絵巻的な絵が飾ってある。最初から狙ったわけではないのだが、奇しくも『新・間伐縁起絵巻』と『水郡線で旅する/街道絵図・久慈川散歩』が後追いで設置されたのだった。

夜はスパイスカレーを作る。やはりターメリックライスにレーズンが合うな(探求は続く)。。。


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