65番、三角寺


秋晴れ。お遍路シーズン再来♬ 愛媛県下の最終札所「65番、三角寺」へ。

このあたりの山は急峻で、集落には必ず立派な石垣がある。地質的には中央構造線の南帯「三波石変成帯」なので青石(結晶片岩)がたくさん出るのだが、この青石は片理があって平行に割れやすいので平たくて石垣に積みやすいのだ(興味のある方は拙著『楽しい山里暮らし実践術』のコラム「青石を追って」をお読み下さい)。

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車道はくねくねと曲がり、道が狭く運転はけっこう大変。瀬戸内海と川之江の製紙工場の煙突が見える。工場の排煙の臭いは今日はここまで上がってくる。

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寺まで車に1台もすれ違わず到着したのだが、意外や駐車場にはタクシーがたくさん停車し、マイクロバスも来ている。階段をお遍路集団のおばばたちが下りてくる。

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山門には鐘が下がっていた。

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両脇に真っ赤でつややかな仁王さん。

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山門をくぐると軒下にびんずる尊者の像が。

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山内は桜の大木が太枝を伸ばしている。春の花咲くころはさぞかし・・・。

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本堂。大きい。

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集団が去った後のローソク立てはこんじきの輝き。

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大師堂。今日は40~50代のカップル・親子連れが目立った。テレビのお遍路1200年記念のネタで影響された人たちもこの秋に続々とやってくるはず。

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敷地の中央に弁天様の池がある。三角の不思議な形をした池だった。そこは弘法大師が「降伏護摩の秘法」を修法された三角の護摩壇で、寺名の由来となったそうだ。池ぎわにシュウカイドウが咲く。

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本尊は十一面観音像だが、外の高さ7m銅造「延命地蔵菩薩立像」も目を引いた。

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下るとあのタクシーは一掃されて駐車場はガラガラ。あのおばばたちのチャーター便だったか。別の道で下ってみたら、広くてラク! こっちが本通りだったのだ♬


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