多度津町地域交流センターにて14:00より『杜人』上映会、休憩をはさんで僕のお話会を1時間半ほど。『杜人』は矢野さんの大地の再生を3年間追い続けたドキュメントである。ちょうど僕も取材に入った頃で、監督の前田さんとは現場で何度もお会いしており、今回の上映パンフレットには僕のイラストも提供している。
休憩時間が長すぎたので僕のトークでつないで、結局2時間をほどしゃべることになってしまったが、質疑応答の時間はかなり盛り上がって、みなさん最後まで帰らずにガッツリ聴いてくれた。
田舎に住む人にとって「大地の再生」的なことがらは切実な問題なのであり、災害に直結する問題なのでなおさらである。単行本の出版が遅れていて結局スライドでイラストなどを見せることになってしまったのだが、他の僕の本はよく売れた。
このところ僕の本の新しい読者の出現をどの会場でも感じる。時代が求めているんだろう。今や老人たちがこれらの知識や知恵を知らないという世代になってしまったのだからどうしようもない。やはり「再生」が最も今日的なテーマであり、僕のこれまでの仕事にそれが通底しているのを、読者は感じ取っているのかもしれない。
夜は多度津港にある海食処 笑門家 (ええもんや)にて打ち上げ。今回の上映会にボランティアで協力してくれたスタッフや、古民家再生協会の山倉さんも参加してくれ大いに盛り上がる。
笑門家のお刺身が感動的に良かった。マスターは高見島の出身、目の前が港・・・とくれば変なものが出るはずがない。養殖魚の脂がにがてな僕もここのオリーブハマチには感動♬