山越えして徳島へ。剣山への登山ルート、大好きな貞光川の筋。青石の流れとシイの開花を見にいく。
このシーズン、いつもはお茶仕事でお休みする「そばごや」だが、ダメもとで電話してみるとおばさんが出て営業しているという。
お茶はもう止めたんだそうだ。これから通年ここの蕎麦が食べれるようになるのは嬉しいが、オヤジさんはなんだか元気がなさそうだった。
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沢沿いの人工林は2年前の雪で折れたところが目立った。そしてそ上部のブナ林はシカの被害が顕著だった。2~3年ほど前からひどくなっている。三嶺(みうね)のシカ食害はよく知られているが、ここまで及んできたということなのか。
山頂付近はまだ芽吹いたばかり。
小屋平から穴吹川へ抜けるルートが復旧しているようなので、そちらに回って下りてみる。人工林率はなかなかものである。
架線で出材したのであろう一直線の皆伐跡にギョッとする。
穴吹川の源流の水音が近づいて心躍らせるも、すぐにコンクリートだらけの護岸となり、それが延々と続いてげんなりする。このような光景が、標高800m辺りから標高400m辺りの川上集落まで延々と続くのだ。
国土地理院の地図で調べてみると、その源流側にはものすごい数の砂防堰堤が造られているのが解る。
祖谷側もまた土木工事だらけであったのは以前報告したが(こちら)、両者に共通するのは流域に人工林が多いこと、谷沿いの下流に大きな集落や観光拠点があることだ。
やはり、土木開発が少ないという点においても、貞光川の筋は聖域なのである。
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道の駅で買った空豆を茹でて晩酌。茹でた子持ちヤリイカは買ってから気付いた海外モノで、あまり美味しくないので、切り刻んでニンニクのすりおろしとチーズをおろしてパセリとオリーブオイルをかけて食べる。漬け物は自家製。
今日はイタドリを採取したのだが、アク抜きに一晩かかるので今夜はおあずけだ。