週間天気予報では雨だった。が、前倒しで雨が降り去り、なんと青空が見えている上棟日和。
早朝から始めるというので、刻んだ丸太が立つところを見届けたかったが、前日iPhone6の機種替えをしたのでそのデータ移行に手間取って午前中はつぶれる。
でも、工務店の社長から丸太が無事おさまった旨のレポートと写真が送られてきて、ホッとしつつ昼過ぎに現場へ。
おー。バッチリ収まっている。
一階の下屋も。
棟木が入る。
基礎だけ見たときは小さいな~と思ったが、木材を建て込んでいくと大きく見えてくる。
構造材がすべて組まれると、すかさず棟梁が垂直を調整しにかかる。正確なプレカットとはいえ、ほぞ組みだけでは正確な垂直は出ない。だからこの時点では金具はゆるめに仮締めしておき、水準器と構造材の対角線を締め上げる道具で調整したのち、仮の筋交いを釘打ちするのだ。
しかし、仕事が速い。あれよあれよという間に、垂木が打たれ始める。
敷地が広いのも幸いしている。クレーンや資材の置き場の余裕あり。なにより天気が味方してくれた。好天と悪天では上棟のしやすさに雲泥の差があるそうだ。
丸太が存在感を放っている。大工さんたちもこの施主のお手盛り刻みの丸太持ち込みにはぶっ飛んで(呆れて)いたらしいw(工務店の社長談)。
屋根の野地となる合板が上げられる。
下屋の垂木。通常の下屋サイズよりかなり大きいので母屋から続くけたと垂木の軸線が美しい。
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4時から上棟式が始まる。2階に臨時の板を敷き、そこに祭壇をしつらえて。
参列は棟梁、工務店の社長、施主の私、yuiさん。そして工務店の設計士の4人。それぞれ玉串を奉納、祝詞をあげていただき、最後に皆で神酒をかわす。
注文しておいたお餅は2段重ねのお供え餅を建屋の四隅に配置。ひと回りり大きめのものが祭壇に置かれる。四隅の餅は施主である私が、二階の足場からまくのである・・・とはいっても受け取る大工さんらが配置され、確実にキャッチw。
二階に上がったついでに丸太と梁の接合部を接写。
式が引けたら下りて大工さんたちにねぎらいの言葉、本日のお礼とご挨拶をする。本来は心付けなどを用意するのだが、今回は簡略にお茶と菓子を用意するという風にさせてもらった。
大工さんたちが再び仕事にかかる。
屋根下地が打たれていく。大工さんたちの動きを見ていると、設計の重さや責任というものをひしひしと感じる。
自邸の上棟というのは生涯に一度あるかないか、誰もが経験できることではない。そんな幸福と感動に包まれつつも、明日からまた新しい仕事が待っている、気が抜けないのだ。
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今日のうどんは円座にある「うわさの麺蔵」。揚げたての鶏天・イカ天を供するスタイルは香西の「はりや」に近いが、こちらはやや廉価。