しばらく(1年ほど)絶版となっていた拙著『楽しい山里暮らし実践術』ですが、このたび別の出版社(ワン・パブリッシングone-publishing.co.jp)から再販される運びとなりました。旧Amazonでは中古紙本は3,000〜5,000円の値がついているようですが、定価は税込2,860円です。この画像をクリックするとAmazon新販売ページに飛べます。
では、今後ともよろしくお願いいたします❣️
※海外出版本(台湾版)もあります▷こちら
囲炉裏暖炉のある家 tortoise+lotus studio
イラストレーター・著作家、大内正伸のブログ
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こんにちわ。大内正伸さま。
わたくし、松川というものです。
「植えない森作り」を精読中なのですが一つお伺いしたいことがありましてやってきました。
植えなくても日本の森はその復元力の高さで放って置いても勝手に再生してくれる、むしろ人工は往々にして半端な知識であるためかえって邪魔になる。
そう受け取りながら読んでいるのですが、仮に、混交林を目指す目的で、広葉樹の挿し木苗を、現在の針葉樹が大半の場所へ植えた場合はどうなるのでしょうか。
大内さまのブログやツィッターの発言も検索、確認したのですがうまく見つけられませんで、もしかすると、もう何度も繰り返されている質問でしたら大変申し訳ないのですが、
できればお教えいただけないでしょうか。
ご教示、よろしくお願い致します。
返信遅れまして大変申し訳ありません。質問に関しては荒廃の進んだ現在の人工林下では複雑な問題なので、この枠で正確にお答えするのは難しいですが、以下のような問題があると思います。
1)現在の人工林は間伐遅れの荒廃度が進み、表土が流れてしまっている場所が多い。
2)シカ害が増えており、たとえ草や広葉樹が自然発生しても食べられ消えてしまう。
3)現代のコンクリート土木により嫌気的な土中環境になっており植物の再生力はさらに悪くなっている。
というような理由から、現在は強度間伐しても草木が生えず混交林に戻りにくい状況が出ています。
間に広葉樹を植林しても多くは育たないか、シカに食われてしまいます。
対策としては強度間伐(荒廃林の多くでは「巻き枯らし間伐をすることになります)をするのは必須の作業ですが、
加えて「大地の再生」的手法で水脈の開拓・沢の掃除などをして、気水脈の空気通しを良くすることが大切です。
植樹した場合、ヘキサチューブのような人工外皮をするよりも、切り捨て間伐の枝付き材をうまく利用して、
苗木を守るような外柵を作るといいと考えています。
林内に起伏や陰影に富んだ空間を作りながら、苗木を守ることが大事です。
「大地の再生」に関してはブログ目次から取材日記を引いてください。技術本も執筆中ですのでお待ちください。