次の36番「青龍寺」は横浪半島にある。半島は龍の下あごのように突き出ていて、青龍寺はその先の辺りにあるので、昔はお遍路さんは船で渡ったそうだが、今は長い橋が架けられている。
海は近いのだが、お寺は深閑とした山の中にある。
山門。
仁王像は素朴な感じ。六角網がかけられている。
平成4年に建立された三重塔。
両脇に点々と石仏をおいた、長い石段を上っていく。ここは2回目の訪問なのだが、最初きたときは石段の右側をのぼっていたら、先達さんに「上りは左、右は下りがルールですよ」とたしなめられたのを思い出す。
味わい深い表情と彫りの石像弘法大師。
本堂。
石仏がずらりと並ぶ。西日本の有名霊場の名が冠されたもの。このようなスタイルは徳島の4番大日寺でも見た。遍路も長くなると、過去の訪問がいろいろと思い出されてくる。
方形(ほうぎょう)屋根の美しい大師堂。
ご本尊は波切不動明王。唐の青龍寺は大師が密教を学んだ場所であり、大師の乗った遣唐使の船が暴風雨に難破しかけたとき、不動明王その剣で波を切り船を救ったという由来。
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次の岩本寺まではけっこうな距離がある。腹の虫おさえに道の駅で「かわうそ焼き(小倉あん入り)」を購入。石仏にも似て・・・。