天気は回復した。あと残りは松山市内の3寺、そして久万高原町の2寺である。中でも一番の奥、しかも歩きがいがある久万の45番「岩屋寺」を先に打ってしまうことに。
岩屋寺は3年前にいちど訪れたことがある。荘厳な岩場に張り付いたお寺で、駐車場からは徒歩で急坂を20~30分歩かねばならない。
途中にお店があり、ずっこけるような文句が書かれているw。
山門。道はここで折れ曲がる。
フユイチゴが実をつけていた。途中に行き倒れのお遍路さんのものと思われる墓石が集められている。合掌しつつ進む。
むしろを丸めて背負う修行大師(バックパッカー大師)像、これもコレクション。
かなり年代を経た石仏が並び、その上の断崖に投げ入れられたような建物が現れる。この光景に息を呑まない人はいないだろう。
ところがこの建物は社務所であって、本堂はさらに奥にあり・・・
岩と合体しているかのようなのだ。
びんずる様もこの地にふさわしい姿で迎えてくれる。
そのまた奥にある大師堂は本堂よりも大きくて、
西洋風というかインド風というか、不思議な装飾が彫られている。
この大師堂は大正9年(1920年)の建立で、西洋建築のディテールを取り入れた近代仏堂の代表作として、国の重要文化財に指定されている。
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名勝「古岩屋(ふるいわや)」。岩屋寺の岸壁と同じで礫岩でできているが、中に埋め込まれているのは結晶片岩、いわゆる青石である。